京都市武道センターで市民講座
例年の行事ですが、京都市武道センターでの市民講座の講師をする予定でした。
「はじめての合気道」というテーマで行う予定だったのですが、参加される方がキャンセルされたため、普通の会員稽古に切り替わりました。
稽古の技選びとその意図
普段通りの稽古にすべきか、少し捻った稽古にすべきか考えていたところ、畳を引いて体術を稽古しようという事になりまして、普段、武器技の稽古が中心のため、新鮮な気持ちで稽古ができました。
同じ流派でも道場(指導者)によって稽古が少し違うものです。樋口先生の真似をして指導をさせて頂いても良いのですが、それでは質が下がってしまうだけになるので、玉の事ですし、少しオリジナリティのある体術の稽古をしました。
今回は、特に違いが際立ちそうな技を選んで、「固い稽古」を中心に行いました。
固い稽古とは、受けに固定された状態から、気と力をしっかり込めて技を行う稽古方法で、身体の土台を作り、呼吸力の養成を行います。
今回の稽古では、以下の技を中心に行いました。
- 体の転換
- 立ち技の呼吸法
- 横面打ちの一教表
- 正面打ち入り身投げ
- 正面打ち小手返し
- 座り技呼吸法
これらの技は、できるだけ剣術で養った力を活用できる型を選びました。
身体の使い方や呼吸の合わせ方等を、武器技の使う技術を一つ一つ確認することができるため、技の本質を深く理解することに繋がります。
広いスペースを活かした稽古
広い稽古場を使えることになったので、より伸びやかで大きな動きを伴う技を実践していただきました。
固い稽古ができた者は、それを活用して投げる稽古をしてもらいました。下が柔らかいですし、たまにはある程度しっかり投げる稽古をするのも良いでしょう。もちろん、自己選択で行うのですが・・・。
ただ、実際は地面は柔らかく無いのです。飛び受け身しなくて済むのなら、しない方が安全です。あくまでも、稽古として投げ技をするのが良いと思います。
いつもと違う稽古の楽しさ
いつもと違う技、いつもと違う稽古相手、たまには良いのではないでしょうか。
ただ、あまりにも違う技を学んでしまうと、ただ混乱するだけなので、普段自分が稽古している技を大切にしつつ、違いや、同じ点等を色々と考慮しつつ稽古をしていただければと思います。
まとめ
今回の京都市武道センターでの市民講座は無くなってしまって残念でしたが、機会があれば、また京都へ伺いたいと思います。いつか、お会いできるのを楽しみにしております。
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