護身術としての合気道

滋賀県彦根市の合気道武産会では、合気道を護身武道として稽古しております。

合気道では、護身術としても役立つように 稽古・訓練していく事が重要ですが、どのような護身術になるのかを少しイメージいただければと思います。

時代による護身術に対する考え方の違い

短刀取り 小手返し

古武道的な性質を持つ合気道では、心身の調子を整える事 も含めて、あらゆる危機から身を守る事を護身術と考えます。

老化や怪我 、他人と揉める事など、全て危機なのです。

昔の社会ではあらゆる事態がリスクに繋がったと思います。

では、古い時代の武道 が想定したと考えうるリスクを少しピックアップしてみましょう。

  • 相手は武器を持っています。
  • 相手は命を狙ってきます。
  • 相手は複数です。
  • 相手は準備を整えて襲ってきます。
  • 病気や怪我をしてしまうと、治療ができず命を落とすかもしれません。
  • 怪我や病気をしていると、その間に襲われるかもしれません。
  • 夜道は暗く、誰も守ってくれません。
  • 目撃者がいないところで襲われたら、何も証拠が残りません。
  • 恨みをかったら、どんな報復にあうかわかりません。
  • いつ合戦が起き、参加が必要になるかわかりません。

古武道の時代の日本は、日常の色々な安心が不足している社会だったはずです。

このような、現代社会の警察事情・医療事情・治安事情などと異なった危機感と向き合う必要がありました。

彦根道場の考える合気道の護身術の基本的な心構え

まずは、日頃から危険な状況に身を置かないようにする ことです。

例えば、夜間に出歩かない、人気のない場所に行かない、といったことを考えます。

これらは、どの護身術でも共通する認識でしょう。

それに加えて次のような点にも注意しましょう。

  • 失敗してもリカバリーできると安易に考えない
  • 故障しても治ると考えない
  • 嫌な予感など、自分の感性にも素直に目を向けてみる

危険に対しては小さなリスクのうちに対処をする事 を考えます。

自分自身の感覚も信用してください。

生物的な本能を利用して危機を察知する方法として、三脈法などの技法も伝わっております。

避けられない危機に遭遇したら

短刀取り 突き

身を守るために護身術を駆使しないといけません。

しかし、合気道の技は、そのまま護身術に使用できるようにできておりません

例えば、現代においては、相手が振りかぶって手刀で攻撃してくることはありませんし、手首を掴んでくる事もありません。型どおりには利用できないわけです。

そこで、相手の攻撃に合わせて型を崩して使う必要があります。

崩す際には、常識にとらわれず、 柔軟で自由な発想が重要です。

こういうのを兵法というのかもしれません。

例えば、合気道では「剣と杖、短刀」という3つの武器を扱う事ができるので、 武器での護身に持ち込んでしまう方法もあります。

また、手刀打ちなどの「当て身」に関しても習得します。

手刀というのは便利なもので、様々な角度から溜めなく打つことができ、キャッチされる可能性が殆ど無いのです。

手刀が有効に使える位置を日頃から考えておくのも一つの方法です。

合気道のもつ武産合気という境地を目指して

杖 上段受け 開祖 植芝盛平翁

状況に合わせて型を崩し、護身術として利用しようという考え方は、技を創造する事と言えます。

これは、武を産みだすという境地です。

合気道には、 必要な技を必要な状況で産み出せる境地 という考えがあり、この考え方こそが、当会の名前の由来である「武産合気(たけむすあいき)」なのです。

難しい事を考えず、この境地を目指して稽古を続ければ、合気道の護身術が身につけられるはずです。

これは、武産会の彦根道場が思う稽古の方向性でもあります。

まずは体験してみよう!

道場の内装

当会は滋賀県彦根市の京町にある彦根京町道場 を中心に、多賀町 などでも稽古を行っております。

ご予約いただければ無料でご体験いただけます。

興味をお持ちの方は、まずは何度か無料体験をご利用いただいて、自分自身の目で当道場をご確認いただき、気に入ったら合気道をはじめて頂ければと思います。

どうぞ、お気軽にご予約ください。