1月19日は、3つの場所で稽古しました。
移動が大変ですね。
午前10時から「京都市武道センター」で稽古
京都の本会の稽古を代行させていただきました。合気剣と合気杖の稽古です。
合気道をはじめて最初の頃、樋口師範から「剣の素振りでは、とにかく、真っすぐの切り下しをマスターするように」と言われていました。
単に、前に動いて切る素振りだけではなく、横移動して相手の斜め前から切る時、振り返って切る時など、どのように動いても真っすぐに切れる力をつけておく必要があると教えられました。
この日の稽古はその時に教わった事を確認するように行いました。
真っすぐ振り下ろす剣をマスターする必要があるのは、相手にとって一番受けづらいからと習っています。
こう書くと、剣を横にして受けたらいいのでは・・・・一番簡単な気が・・・というように考える人も多いと思うのですが、それは「受けるだけ」の場合です。
例えば、受けながら突くとか、受けながら切るとか、相手の剣の側面を受ける、というような自分にとって有利な受け方をしようとすれば、斜めの剣に比べて真っすぐな剣はリスクが多いのです。
例えば、自分の剣を横にして受ければ、受ける事はできても反撃はできませんし、真っすぐ切り下されてくる剣の側面を受けて突こうとすれば、タイミングを誤ると切られてしまいます。
もちろん、斜めの剣も重要とは思いますが、まずはメリットが多くて習得が難しい「真っすぐ振り下ろす剣」を身に着ける事を目標に稽古していただければ良いと思います。
午後2時から「イオンモール草津のジュージヤカルチャーセンター」で稽古
武器術・体術・子供の3クラス稽古しました。
体術は、座り技正面打ち1教表の稽古をメインにしました。
開祖の口伝では「大波のごとく」稽古をするとの事で、相手の腕を下げるのではなくて、一定の高さに保ちながら、十分に膝行を使って技を行います。
慌てて腕を下げてしまうのは、結局のところ膝行がいまひとつ間に合わず、倒れてしまって下げているという事が多いような気がします。
実際のところ、相手の腕を下げてしまう稽古をした方が動かなくて良いので楽なのですが、そこはサボらないのが重要です。ちょっとずつで良いので膝行の稽古してください。
それと、正面打ちを受けるときの自分の意識を平面□にしてください。
体を前に出さず、腕を伸ばして、手のひらだけで受けようとすると、自分の姿勢が、体から手先までが△イメージの使い方になります。
相手の攻撃も点、あるいは線で来ますから、相手の攻撃も△イメージとなります。△を△で受けに行く事を考えて頂ければ、受けそこねの可能性の大きさがわかって頂けると思います。
剣線を外して斜めから当たるか、もしくは、体をしっかり前に出して、□のイメージで攻撃を受けてみてください。かなり受けやすくなります。
受け止めやすくなれば、受け損ねが少なくなるので、精神的にも余裕のある技を行うことができます。
午後7時半から「多賀B&G海洋センター」で稽古
内容は剣術と杖術でした。
剣術のテーマは「打ち込み」でした。
できるだけ安定して遠くを切れるように、打ち込みの一歩を伸ばしていく訓練が必要だと思います。
身体が進まず、腕を伸ばして遠くを切るというのではなく、しっかり前に移動する事を重視します。
実戦を想像すれば、相手を切れるチャンスというのは少ないだろうと思います。
そして、切る事のできるチャンスが生じた時に相手が近くにいるとは限りません。
よって、できるだけ遠くの距離でも切れた方が有利です。
もちろん、相打ちになってしまわないように、切り込んだ後、すぐに動ける安定性を崩さない事も重要です。
つまり、安定して切り込める距離を地道に伸ばしていく稽古を頑張って行いたいものです。
多賀の稽古ではその辺を意識しました。
まあ、1日結構疲れました。楽しかったですけどね。
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