初稽古でした!!

座り技1教 一般

多賀稽古風景 ①新年最初の稽古では、体の転換、立ち技の呼吸法、1教、座り技の呼吸法をやりました。

少し工夫をしてムスビを意識しながらの稽古にしました。

合気道の場合、どの技にも根底にムスビが生じていると思います。

このムスビは、意識を筋力に向けてしまうとわからなくなってしまうのです。

正直に言えば、ある程度の感覚養成が終わっていれば、筋力を入れても認識はできると思います。

しかし、何となくそんなものがあるな・・・・、とか、技をかけられている時は認識できる・・・、というレベルでは、余程力まないように技を行わないと認識できません。

そのため、合気道の稽古においては、脱力して技を施すことを重視している事が多いのです。

『力んではいけません』

この言葉を発する一つの理由となるのです。

目次

宇宙におけるムスビとは?

色々な合気道の本を読んでいると、開祖が宇宙におけるムスビを表現した言葉を目にする事があります。

星は引力によってムスビを行っているという内容なのですが、ここには技に対する大きなヒントが隠されているわけです。

もちろん、技でムスビを利用する場合引けばいい、という話ではありません。

詳しい科学的な話についてはわかりませんが、少なくとも、開祖は、宇宙の動きを引力というムスビの働きによって解釈していたという事が大切なのです。

そして、合気道の技にも同じ原理を見出しておられたという事なのです。

星の動きは、途切れることない引力のムスビの働きによって行われているという事であり、合気道の技の中においても、根本的なムスビが欠ける事があってはいけないという事ですね。

技にムスビを活かすには?

では、合気道の技の中でのムスビは、どのように行えば良いのでしょうか?

それには、まずは気の存在を知覚しなければなりません。

と言っても、他の文書で書いたように、僕の知覚している気とはとても単純な力です。

いちいち説明が面倒なので、気とか呼吸などと呼んでしまっておりますが、誰でも認識できる力です。

ただ、扱い方が難しく、扱いを覚えるためには、知覚する能力を高めておく必要があるのです。

そして、そのために必要な行動が脱力となります。

僕は、基本的に暴漢は脱力して襲ってこないと思いますし、どんな状況でも力まないというのは必ずしも有利とは言えないと考えております。

そのため、合気道の稽古において、通常の人間が持つ通常の拒絶反応などを取り除いた稽古を行ってしまうことには賛成できない部分があるのですが、一定の稽古を積んでからであれば、意識的に脱力を利用する事も良いと思います。

はじめは、普通の人間としての反応を無視せずに稽古をします。

ある程度合気道に慣れてきたら、受けと取りが互いに脱力してムスビの感覚を習得し、その後、再び通常の人間の反応(力を込めるなど)を出しつつ稽古を行います。

さらには、心得のある者同士の稽古に至れば良いと思います。

では、今年もたくさん稽古をして頑張りましょう!!

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