硬い地面での受け身

当会では、毎年4月に、鞍馬寺の本殿前で奉納演武を行います。

僕も参加するのですが、何度やっても慣れる事はありませんね。

いつも、なんらかの形で緊張をしてしまいます。

今年も緊張感が高い演武でしたが、少しまわりを楽しむ余裕もありました。

ま、師範演武の直前までなのですが…(^_^;)

鞍馬寺の4月はとても綺麗です。

遅めの桜が咲く中で、たいてい、お隣ではお琴の発表会がなされており、よい雰囲気の中で演武ができます。

今年は、演武後に、修養道場にてお抹茶も頂けましたし、なかなかこういう経験はさせて頂けるものではありません。

まだ演武に参加できていない人は、是非、来年の参加を目標になさってください。

今年は外国人の参拝客が多かったように思います。

京都にはたくさんの外国人の方が訪れていますね。

滋賀県の彦根市にも、彦根城があり、それなりに外国人観光客が多いように思います。

彦根城を見に来るような方々なので、日本武道にもきっと興味があるでしょうね。

そういう方に、1日でも合気道体験してもらったら面白いかもしれませんね。

目次

石畳の床が硬い

022鞍馬寺の本殿前は黒い石畳でできています。

ざらざら感は無く、すべすべした石なのですが、硬い地面である事は間違いありません。

少し転がってみるとわかりますが、ショックの吸収性の無さが凄いです。

殆ど全てが反発してきます。(^_^;)

たまに、体育館の床などで受け身を取ると、硬いと感じるのですが、石畳で受け身をした感覚に比べれば、やはり柔らかいのだと実感できます。

もちろん、こういう硬い場所での受け身が教えてくれることは非常に多いのです。

普段よりやってはいけない事が多い

畳の上でやる何気ない受け身動作が石畳の上だと不味い、というものが存在します。

例えば、畳を手で叩くような動作です。

 「パンッ」と良い音がしますが、あれが不味いです。(^_^;)

叩いた腕の中の液体が、おもいっきり毛細血管へ向かって広がります。

じーーんと痛みが広がり、しばらく腕の感覚が鈍くなります。

もちろん、それで大怪我するという事は稀でしょうが、体に良くなさそうな事は明白です。

無駄に地面を叩かないようにしましょう。

また、ちょっと後ろに倒れた時など、腕を真っ直ぐにして体を支えるのも、あまりよろしくないと思います。

何気ないこの動作は、肘と、手首の間接に大きな負担を及ぼします。

畳であれば、地面からの反発が軽減されますが、石畳だと、自分の体重+落下速度分の力がモロに集中します。

関節を圧迫してしまい、数回続けて行えば、かなりのダメージを蓄積してしまうのです。

こういう事が、硬い場所だと良くわかるのです。

普段から意識しておきましょう

稽古中の受け身を見ていると、時々、「コツン」と軽く頭を畳にぶつける人がいます。

あれが起きる人は石畳で受け身を取るのはまだ早いです。

あの「コツン」が石畳では命取りなので、普段の稽古でこれが起きた時は、慎重に考えておきましょう。

石畳で命取りだという事は、外での受け身全般で命取りだという事でもあります。

そして、実際問題として、日常の咄嗟の事態を、受け身で切り抜けたという経験談が多い点を考えれば、外で取れるレベルの受け身を身に着けていないと、根本的な護身術には近づけないという事です。

仮に、合気道タイプの武道が活躍した時代で考えれば、突然の切込みに対して、身を低くしての飛び込み前転受け身や、大きく後ろに下がった後ろ回り受け身で躱すのは、必須の技能だったと思います。

まさに、生き残るために必要な技能だったのですね。

こういう機会に、自分の受け身は大丈夫と思っている人も、苦手と思っている人も、是非、自分の受け身を再確認して、安全性の高い受け身を身につけるようにしてください。

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