肘の使い方と肩の使い方

まずは稽古の内容をまとめます。

少しずつ寒くなってきました。健康管理にご注意ください。

稽古の環境も武道の厳しさである・・・と言えば聞こえは良いですが、怪我や病気に繋がるなら本末転倒です。

無理の無い稽古をお願い致します。

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肘の使い方

僕の指導では、小手が動くときは肘も充分に動いているとお話することがあります。

僕は、「身体全体の力を使う合気道」で書かせて頂いたとおり、小手と体は同じ方向を向くべきだと考えているのですが、小手と体の間にある肘に関しては、緩んでいる必要が有ると思っております。

同じ方向を向けるのだから、肘も固まっている方が良い気がするかもしれませんが、肘は緩んでいる方が有利です。相手の力の影響が伝わって来なくなりますし、咄嗟の場合、肘と小手の関係だけでもテコを作る事が可能だからです。

しかも、緩んでいたとしても骨はありますから、それなりに相手は崩れます。(^_^)

肘が緩んでいるというのは、小手と肩を同じ位置に固定した状態で、肘が左右に90度くらい楽に動かせる状態を考えて頂ければと思います。

肩の脱力

DSC_0576肘を緩めて動かすためには、肩の力が抜けている必要が有ります。

肩の力が抜けていると、肩から小手までの間が紐のように感じ、動きやすくなります。

掴まれた相手の圧力に対して、紐がたるんだ状況ですから、動き出した直後では相手の圧力の影響を受けません。ある程度勢いがついたところで相手の圧力が来るのですが、その時にはある程度テコがかかっているという寸法です。

つまり、感覚的に動き出しづらいと感じないのです。この脱力を身に着けないと損ですね。

ですから、力まない稽古をするなら、肩の力を抜く事、肩の力を抜いた状態の感覚を掴んでそれを保つ方法を身に着ける事、が重要なのだと思います。

そのあたりの身体感覚を身に着ける方法は、文書にしづらいので稽古の機会にお伝えしますが、要は、身体構造から逆算していけば良いという事になります。

それと、脱力状態というのは、結局のところ感覚的なものだと思っています。

上記のように、自分の心を邪魔してしまうような筋肉の緊張感が問題なのです。

筋肉の緊張により、自分自身で動きを止めてしまうのが不味いのだろうと考えられますので、逆に言えば、どれだけ力を入れても、全く力の入っていない感覚を維持できるのなら、自由に動けるだろうと思います。

そういえば、よく、掴まれた事を気にしない・・と言いますが、これも同じ事ですよね。

やっぱり、心の操作も重要なのですが、それは体の操作とリンクしないと達成されないというのが事実なのですね。

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