この日は彦根で定例稽古があり、片山先生からご指導を頂きました。
内容は「表三角」「横三角」「裏三角」について。
従前から大変難しく感じている内容でした。
入り身のパターンを考えるとこのような動きになります。あまり難しく考えなくていいようにまとめると、入り身の際に下記のように動きます。
- 表△は斜め前
- 横△は横
- 裏△は斜め後ろ
三角に動いていくための基本となるラインです。
ただし、この動きだけでは三角のイメージにはなりませんので、入り身の後、技を施す際に三角のイメージになる方向に移動していくのです。
動いて安全性を確保する?
三角の捌きでは動く事によって安全性を確保するのだろう(仮説)と思います。
入り身して、その場で技をかけている人、あるいは、少ない移動で技をかけている人を目にする事がありますが、そういう人の動きは、体幹がその場に留まっていると思います。
必ずしもそれではダメだと言えませんが、それしかできないのでは不味いケースも有ります。
例えば、敵が複数で杖や槍などを持っていると想定した場合です。体幹が止まった瞬間を狙って杖などを突き込まれたら避ける事ができなくなります。
この場合、自分の動きを止めずに、安全なところに移動して技をかけるか、移動しながら技をかけてしまうのも良いでしょう。
合気道では実戦で固め技が使えないと言われますが、おそらく、固め技は体幹が止まり易いという部分が問題なのだと思います。
逆に言えば、そこもしっかり動く認識ができれば、取り押さえた敵を盾にするなどの行動も可能となるのかもしれません。
三角の方向
上記は安全性にクローズアップしましたが、入り身後の動きは、相手を崩したり、技をかける事ができる効果を持つ必要があります。そうでなければ、せっかく入り身に成功しても無駄になってしまいます。
そして、動きを利用して相手を崩し、あるいは、技をかけていく場合は、一気に力の方向を変化させて相手に影響させる必要が有ると思います。
この、力の方向の変化は、ぶつかりを避け、相手の力を導ける範囲内で最も急角度な方向変更が理想的だと思いますが、その方向のイメージが三角の方向という事になるのだと思います。
つまり、相手を上手に引っかけながら、三角のイメージで動くと相手は崩れていくのだろうと思います。
僕もまだまだ理解不足で、浅い仮説ではありますが、一つの視点として参考にしていただければと思います。
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