2教表がけっこう難しい

この日は、昇級昇段審査がありました。

滋賀道場からは7名が審査を受けました。結果は皆さん無事に合格でした。僕も少し安心しました。

滋賀道場でも、初段リーチの方が数名出てまいりました。来年には有段者が増えると思います。

審査を受けた人が増えてきたので、僕の方で、それぞれの練習生の問題点を覚えておくことが難しくなりましたが、樋口先生のお話と、自分自身の気づきから、次への課題を確認して頂き、更なるレベルの向上を目指して頂ければと思います。

自分自身の課題や、問題点を検証する時は、できるだけ早いうちに見直しておくべきです。時間が経つほど忘れてしまいますので、その日のうちか、少なくとも1週間以内にはいろいろと考えておきましょう。

ご質問いただければ、一緒に考えてみたいと思います。

目次

全体的に問題点をあげるとすると

2教表が違う技になっている人がいます。

間違っている人のパターンをあげると、1教になっている人と、突き倒しになっている人手首極め(何教なのか不明)の人、この3種に分かれてしまっているように思います。

確かに、2教の場合、表と裏でだいぶ型が違いますから、混乱してしまっても仕方がないとは思いますが、両方2教である事に変わりは無いのです。

裏の2教では正しく技をかけている人ばかりですから、その極め方で表の2教もかければ良いわけです。

理屈で考えれば表の2教は受けの後ろ方向へ効きます

表技の2教は、1教腕抑えの形から手首を返して2教を極めます。

この体勢で2教を極められたら、痛みでさらに頭が下がり腰が上がります。ところが、相手が肘を抑えているので、前方へ回って逃げる事ができません。そのため、力の流しどころが無くなり、後方へ崩れ落ちて倒れてしまうのです。

腕を肩に向かって突き押されるために、押された方向へ倒れるのではないと思います。

また、2教に掴んで、肩を突き押して相手を倒す場合、手首が極まる事があります。丁度、短刀取りの握りを解く際に使う極め方になります。

確かに、相手を倒すだけならこの極め方でも問題無いかもしれません。しかし、裏の2教はそのような決め方は行いません。つまり、表と裏が違う極め方になってしまいます。これを、2教の裏と呼ぶのには疑問を感じる状態です。

正しい極め方を認識する一つの方法として

2教裏を掴んだ状態から、表へ変化させていく稽古をするとわかり易いと思います。

2教の締めの力によって、受けの体勢が変化していき、最終的には2教の極めによって崩れ落ちるところまで2教の流れをコントロールする訓練をしてみましょう。

そうすると、裏技と表技が、本質的に同じ気の流れの中で使われているイメージがわかり易くなります。

裏技がある程度できていることが前提となりますから、それなりに2教がわかってから試してください。早い人で4級くらいから、通常なら2級くらいを取得した人は、是非イメージ向上のために取り組んでみてください。

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