まずは稽古内容のまとめです。
素振り1~7、前後切り、四方切り、ツバメ返し、五弧の剣
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、両手取り3教表裏
両手取りでガッチリ掴まれてしまった時
この日の稽古では両手取りの稽古を致しました。
両手取りの稽古で重要なのは、まず、どうやって片手をさっと動かすかという点ですね。
一刻も早く片手をフリーにしないと不味い状況にあります。
「ん??相手も両手がふさがっているから、別に慌てなくても良いのでは?」または「片手と両手でそれ程違うものだろうか?」
と考えた人がいたら、普段の稽古に何か問題があります。
要するに、両手を取られているという事を意識する必要が無いような稽古をしてしまっているのかもしれません。
両手を取った相手は何をするのか?
足で思いっきり前蹴りをしてきます・・・・(^_^;) 無くはないです。でも、深刻度は下がります。
怖いのは、仲間に攻撃をしてもらえるように動きを封じる事に徹する です。
両手取りは、片手取りに比べて、取られた側が体を開き辛いことは想像がつくと思います。
合気道は古流の動きです、身体の中心で左右に割った感覚で動きます。それにより、半身・一重身のコントロールができ、体捌きが可能になるのです。
ところが、両手を掴まれてしまうと、半身(はんしん)の動きを止められてしまい、体の開きが難しくなります。
もちろん、それなりには動けるのですが、相手の腕が解けない以上、腕が解けない範囲で腰を切る事しかできません。
普段の合気道の稽古なら、相手を崩して満足してしまうのでしょうが、相手が2人いれば安全が確保できません。
大きな移動や、体面のコントロールは難しいので、第三者の切込みなどを躱す程は動けませんし、崩している間に切り落とされる可能性もあります。
手をしっかり動かす稽古
片手をさっと動かせる事を目標に稽古をしましょう。
片手が自由に動かせるという事は、体を開くことも容易になり、安全性が高くなります。
まずは、動かし方の確認のために、相手に強めに持ってもらって、手解きに近いような要領でゆっくりと片手を動かします。太刀を抜くようなイメージが良いかもしれません。
慣れたら、一瞬で抜刀すような体制まで持っていったり、いきなり片手を解くような稽古もしてください。
まずは、焦らずじっくりと稽古をしていただければと思います。
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