2の太刀の変化

まずは、この日の稽古の内容です。

剣術
2の太刀、2の太刀変化
体術
体の転換、立ち技の呼吸法
目次

2の太刀の変化(体の理)

kumitatiほとんど組太刀の稽古になりました。特に注意したいのは2の太刀の変化(体の理)です。

2の太刀の変化体の理は、小手返し・腰投げが紹介されておりますが、今回は腰投げの方の稽古を致しました。

この型は、回し太刀の振りかぶりに合わせて相手の下に入っていき、太刀を掴んで腰投げに入ります。

ポイントは、振りかぶりに合わせて入るというところで、振り下ろしに向かって入ったのでは間に合いません。

相手が切り込んでくる場合の体術的な対処方法としては、①振りかぶりにつけ込んで高い所で対処する方法と、②振り下ろさせて、そこを躱しつつ入り身を成立させて対処する方法、の2つを稽古します。今回は①の方です。

①の方法は、起こりの段階で対応する技術だと思います(厳密に言えば両方ですが・・・)。相手が切り下ろす前に対処している以上、②に比べて安全性の髙い技法と言えるでしょう。

ただし、技に入るタイミングから考えれば、相手の動作を見てからの対応では間に合わない事が確実であり、ある程度相手の出方を予想している必要が有ります。

では、どうやって予想しましょう?? これが、この稽古の本質的な部分だと思います。

個人的には、その答えは「合気」という言葉に深く関わっているのではないかと考えておりますが、私の技量では確実な事は言えません。まずは、確実に認識できる事をヒントにして稽古をすすめたいと思います。

太刀をアンテナにする

型稽古というものは、形が決まっているのだから、相手の動きは決まっているのです。

ところが、出てくるタイミング、強さ、位置、角度など、不確定な要素も多々あります。まずは、この不確定な要素を感知する能力を高めていくのが重要かと思います。

感知は木刀を使って行います。相手の太刀を受け止めた際には、相手の剣との間に、粘りと繋がりを持たせておくと良いでしょう。相手の次の動き出しのタイミング、強弱、方向などが、圧力として伝達されてきます。

その伝達内容に従い、適切なタイミングと方向を掴んで、相手の懐に入る稽古をしましょう。

目に頼った、見てから行動の稽古と、型を覚えてしまって、知っているから対応の稽古、この2つにならないように、自分の感覚に目を向けた稽古を心がけたいものです。

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