3教の掴み方

杖術
素振り15~20
体術
体の転換、正面打ち1教表裏、同2教表裏、同3教表裏、同4教表裏、正面打ち入り身投げ
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3教の掴み方

前回が2教の掴み方をクローズアップした内容だったので、今回は3教の掴み方をクローズアップしてみましょう。

3教では、2教と逆の方の手が重要になります。つまり、相手の手首側の手をしっかりと掴む必要があるのです。できれば、1教のように脈部をガッチリ掴みたいですが、多少違っても問題ないと思います。

手首部分までをしっかりと掴むことが重要で、小手部分まで掴まないように注意します。小手部分まで掴んでしまうと、後でもう一方の手で手の甲を掴む際に邪魔になり、持ち直しの微妙なタイミングで小手を切られてしまう可能性が出来てきます。

手首までの部分をガッチリ掴んで、その手は容易に外れないように、そして、ずれないようにしましょう。そうすれば、手の甲を掴む際に楽になります。

もう一つ要点を挙げるとすれば、相手と横並びになるところに行って、手首をつかんでいる事が大切です。横並びになっていると、かなり手の甲が取りやすくなります。

仮に、正面から取ろうとすると、相手の腕を捻じるように取る必要があり、その間に相手の攻撃を受ける事にもなります。是非、横並びになってください。開祖の口伝にも「相並ぶこと」とあるそうです。

なお、手の甲を取ったら、手首を離して小手先に掴みなおす人が多いようです。

もちろん、握力の問題を考えれば、末端を掴むことの効率性は理解できますが、制すべき関節が増えてしまうデメリットも考慮しておく必要があります。

片方はガッチリ手首を持ったままで3教が掛けられるのであれば、肘と肩の関節を締めるだけで技になります。可動域の広い手首を締める必要が無くなるのは大きなメリットです。できれば、持ち変えずに3教を稽古すれば、技のスピードという面からも有効だと思います。

強い握力や腰の力が必要になりますが、そのために、武器技の稽古をして握りを鍛え、呼吸力を養成しているのです。是非、挑戦してみてください。

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