この日の稽古内容です
剣術
合わせの1~5、一刀法、太刀取り
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、斜め片手取り1教(表・裏)、片手取り四方投げ(表)
合わせの1~5、一刀法、太刀取り
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、斜め片手取り1教(表・裏)、片手取り四方投げ(表)
一重身(ひとえみ)
太刀取りなんて現実的には不可能だ・・・・・ そんな風に考えている人が多いのでは?
実は、僕自身もなかなか難しいだろうと考えています。ただ、不可能だとは考えていません。というより、合気道の仮想敵は剣士なので、不可能と考えている場合ではないのです。
そこで最近は、『一重身』の存在に注目しています。一重身はすごーく簡単に言ってしまえば、片方の肩に全身を隠してしまうような動きです。
人間が普通に立っていると正中線に中心軸が来ます。そして、相手がその中心軸を切ってくると仮定すれば、もともと両肩は切れない位置にあります。その片方の肩の位置に全てを隠してしまうのが一重身の動きです。
しかも、ただ一重身に立てば良いというものではありません。普通の状態から半身へ、半身から一重身へ、このスムーズな移行こそが大切だと思います。初めから一重身を取っていたら相手もそのように認識して切り込んできます。
単純に考えて、はじめは大きかった的が小さくなってしまうことろに一重身のメリットがあるわけですから、できれば相手がそれと気づかないように一重身へと移行したいところです。
ただ、相手に移行を気づかせないようにする稽古をするためには、しっかり攻撃してくる状態を作って稽古する必要があります。できれば本気で攻撃してくるのが望ましいでしょう。
ただ、武器を利用した稽古を本気で行うと、失敗したときには大変な事になります。そのため、合わせ法や、太刀取りなどの稽古で基礎と原理を理解したら、次は、体術の正面打ちを使ってお互いが剣術であるとの認識のもと厳しい稽古をするのが良いと思います。体術の方が、怪我の心配が少なく、遠慮のない稽古が可能です。剣をもたぬ剣術の稽古というわけですね!!
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