「大人クラスの昇級審査を行いました・・・」
このように書くと、ああそうなんだ・・・ くらいに思う人が多いかもしれませんが、僕にとって初めての審査でしたから、大きな経験となりました。
実は前回の昇級審査で少し審査そのものの体験はさせていただいたのですが、自分で審査内容を決めて、自分で審査をし、合否の判定もする、という全て自分で行う点が難しかったです。
先生の審査法の真似をしつつも、自分の特徴を考慮した審査を行う必要があります。
審査の内容を考えて
通常、審査をする場合、審査の内容や方法は決められていると思いますから、審査する者はそれをこなす感じになると思います。
つまり、審査形態は定まっていて、審査員のスキルを統一することで審査の質を維持するのではないかと思います。
ところが、どれだけ細かく審査の内容を定めていたとしても、最終的に評価を下すのは、審査員個人の感覚によるわけでして、厳しかったり、優しかったりするものだと思います。
それを強く感じたのは、前回の昇級審査において、5級・4級の審査を体験させていただいた時でした。
その際は、先生にご準備頂いた内容を、そのまま先生の真似をして審査させていただいたのですが、先生の放つ緊張感というかオーラのようなものが僕には無いため、審査を受けた人の緊張感が低いのがわかりました。何やら軽い審査になってしまったのを覚えております。
今回の審査についても、上辺だけ先生の方法を真似ても中身が抜けたものになってしまうような気がしましたので、審査の内容を熟慮することにしました。
樋口師範の審査とは?
自分が受けてきた体験と、受けた方の様子を考えると、先生の審査に関しては、先生独自のオーラから来る緊張感というものが存在します。
審査の内容もさることながら、この緊張感こそが先生が行われる審査の肝だと思うのです。
実際のところ、高い緊張の中では思考力が落ち、動きが委縮します。
普段の稽古であれば問題にならない箇所でつまずき、それが緊張に拍車をかけて、負のスパイラルへと突入してしまうケースも多いようです。
それゆえ、普段の力を発揮できず苦労される方もいますし、逆に、高い緊張感ゆえに質が高まってしまう方も存在するのも面白いところです。
大多数は、高い緊張感の中で審査を受けることが困難であることを理解していますし、そのため、審査前には通常より緊張して稽古をされますので、審査として一定のハードルがきちんと用意されていることになります。
質は異なるでしょうが、実戦時にも高い緊張を伴うことになるでしょうから、緊張をハードルにするのは良いことだと思います。
ところが、残念ながら、今の私には真似ができません。
質を求めること、ギャラリーを設けること、落とすこと
では、審査に緊張を持たせるために何をすれば良いかを考えました。
いろいろ考えて、最終的にたどり着いたのは、技の質そのものを求めるような審査にするという事です。
求められた技を出せるか?という審査をやめにして、出した技の質を問います。
そのため、審査の内容をあらかじめ全て公表し、当たり前に技が出せないと駄目な状況を作ります。
そのうえで、質の採点基準を細かく設定し、自分の中で、技の質を審査するうえで重要だと考える視点(足、声、スピードなどなど)をあらかじめピックアップしてみました。
さらに重要と感じたことは、採点に手心を加えることができないような方式を整えるという事、審査に落ちることもあるという事です。
審査の基準や進め方は道場によって違いますので、実際の稽古の様子をご覧いただくのが分かりやすいと思います。
コメント