格闘技の試合に合気道は使えるのか??

交差取り2教の手

私は、合気道は古武道の一派というイメージを持っているため、古戦場で武器を持って戦うのがメインだと考えています。そのため、普段は、あまりこのようなテーマについて考える事は無いのですが、たまたま聞かれたために考えてみました。

結論から言えば「結果は知らないけど使う事は可能です」となります。

ただ、使うと言っても、そのままでは格闘技向きの技が無いため、かなり型を崩して、技の工程を簡易なものに加工して、瞬間的に使えるようにする工夫が必要でしょう。

まあ、型を崩していくと、他武道の技と似た感じになる事が多いので、はじめからそちらを学んだ方が良いし、格闘の競技に合わせた技法を学んで、それを使う方が、合気道の思想から考えても正しいとは思います。

合気道は、時代と理合、必要性に合わせて変化していく古武道です。そのため、形が変わっても大丈夫なのですね。大前提として試合をしない方が良い武道なのですが、その点は、今回は触れない事にします。

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使えないように読めました?

ここまで読んでもらったら、合気道は格闘技の試合に使えないようだね・・・という感覚になったのでは無いでしょうか?

ここまでは、合気道が格闘技に不向きな構造である事を説明しただけですからね。

しかし、最初に述べた結論は「使うことは可能」という方向性なので、今からそこを説明しますね。

まず、合気道を格闘技で使うなら、合気剣の重要技法である「合わせ法」これを使いましょう!

防御も攻撃も、全てこれを使いましょう。しかし、剣で戦えという意味ではありません。

簡単に言ってしまえば、相手が何かしそうなタイミングに合わせて、こちらも攻撃なり、避けるなりします。

相手が行動しそうなタイミングに合わせて動きます。行動するタイミングに合わせるわけではありません。

相手がじっとしている時に勢いで攻め込むような事もしないし、相手が攻撃してくるのを待って対処するような事もしないです。

相手を見て対処するのではなく、相手が動きそうだと感じた時に出て、あとは運を天に任せます。だから、結果は知らんけど…という結論になるのです。

上手く、①相手が動きたいと考えたところから動き出しくらいまでの間に入れたら有利になります。②動き出しが全く同時だったら先を取れる可能性は五分五分で、③早かったり、遅かったりすると不利になる可能性が高いです。

剣術の勝負であれば、①のタイミングで入られる事は死を意味します。なんせ、防御できないですから、当たり所云々の話は存在しません。剣術の実戦の世界では、複雑な技法は不要なわけです。ただ、切るか刺せれば良いわけです。

体術的に見ても同じ事が言えるわけでして、このタイミングを使えるのであれば、突きとか、手刀だけででも戦う事はできます。ただ、格闘技の場合、素手で、相手を倒せるだけのダメージを与える必要があるわけでして、この点が合気道を格闘技に使用する難しい点だと思います。

今回は、格闘技に合気道を使うのは、あまりお勧めできないというお話でした。

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