身体全体の力を使う合気道

鳥居本中学 稽古風景 ⑥

新しい入会がありました。今年もまあまあ新しい仲間が増えました。(^_^)v

子供教室は今のところやっていないので大人ばかりです。

結構女性の会員が増えました。

この日は全体の参加者が少なかったのですが、半数以上が女性という状況でした。

楽しんで稽古してくれているようなので大変うれしく思います。

しかも、女性ってまじめなんですよね。

みんな上手になってくれたらうれしいです。(^_^)

目次

体の方向と小手の向き

20150930_210029 (1)まず、小手自体を動かす事によって小手の方向を変えるのではなく、体の方向を変える事によって小手の方向を変えましょう、という意識で稽古してみてください。

剣術で、剣を動かして剣先の方向を変えると隙だらけになってしまいます。感覚的には皆さんわかっているようなので、剣術ではそれほど剣先と体の方向をずらされる事はありません。

ところが、体術となるとこの感覚はどこかへ行ってしまうようで、小手先だけを色々と動かそうとする人も多くなるのです。

これはある意味、体を動かす事をサボったという状況です。

身体を動かさないと勿体ない

小手を動かそうとする人は、勿体ない行動だという事に気がついていないようです。

掴んでくる相手が一番コントロールしづらいのは、相手の下半身の動きです。単純に掴んだ場所から遠いからです。

手首を掴んで相手の攻撃を封じる事は不可能ではありませんが、掴んだ部分を抑える事に比べたら断然やりづらいのです。

つまり、掴まれた側の立場で考えると、一番動かしやすい部分である下半身を有効に利用することを考えないと勿体ないのです。

まずは手刀の向きと体の方向を合わせよう

体術に剣術の原理を持ち込んで考えれば、まずは体の方向と手刀の方向が合うように動く稽古をしましょう。

人に掴まれた状態での稽古が難しいなら、最初は一人で稽古します。慣れてきたら、相手に手首を取らせた状態でも動けるように訓練していきましょう。

それができれば、相手に掴まれた手首部分を中心に、全身を使って方向を変える事になりますので、相手にテコが掛かるのです。こうなると、動いたら相手は崩れます。

これに必要なのは、自分の小手先や相手を動かそうとする、相手に向けた筋力では無く、自分の腕の状態を維持するための、自分に向けた筋力をつければ良いのです。

そして、そういう筋力は、武器を構えるだけでも身に着くものなのです。

女性の方には、是非こういう原理を活用して頂き、全身の力を使った合気道を研究して頂ければと思います。

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