巴の歩法を螺旋で考える

昨日まで暖かったのに急に寒くなりました。彦根市立鳥居本中学校の武道館も冷蔵庫のようでした。

寒くなると参加者数が少なくなります。

少ないのは昔からなので仕方がありませんが、少人数の稽古の場合、内容がとてもマニアックになります。

といっても、知識が多くなるとか、技法をたくさん仕入れているとか、そういう方向のマニアックさでは無いと思います。

武道に充てられる時間というものを考えてみれば、むしろ型や知識など多いほうが邪魔になる事もあるでしょう。

「深さを知れ」と言ったのは宇城師範でしったけ? 「型一つで奥義に達することができる」と言ったのは、佐川師範だったでしょうか?

いずれにせよ、一つの型を大切にして、多方面から徹底的に考える(学ぶ)事が大切だと思うのです。

すると、到達する先が「マニアック」という話になるのだと思います。 マニアと言われる自分を肯定しようとしてみました (-_-;)

この日の稽古内容です

杖・剣術
13の杖素振り、前後切り、転換切り、五狐の剣
体術
呼吸法、四方投げ、体の転換、入り身

巴(ともえ)の歩法を重点的に

巴の歩法ってあまり有名ではないですね。

僕も樋口師範から教えて頂きましたが、他には殆ど目にしません。

転換とは逆の発想の歩法なのですが、色々な場面で活躍していると思います。 ま、詳しい解説はまたの機会に・・・・。

で、この巴の歩法は「螺旋」という動きを表現するためにどうしても必要になります。

螺旋の原理は「淡路の穂の狭別の行」の中にも入っていると思います。

 「行」の中に含まれている以上、合気道の技にも含まれている原理のはずです。

わかりやすいのは入り身転換投げ

入り身転換投げは、螺旋構造を表現したわかりやすい技だと思います。

相手の右手刀での打ち込みに対し、①左旋回で登っていき、②右旋回で降りてくる流れに相手を巻み、③投げる、という流れになります。

左旋回が昇っていく螺旋右旋回が降りていく螺旋ですね。

この時、昇っていく螺旋を表現するためにはどうしても巴の歩法を使う必要があります。

逆に、降りてくる螺旋は転換で良いわけです。

という事は、「転換が得意だけど巴は苦手」という人の場合、螺旋構造の半分しか活用できない事になります。

僕自身も転換動作の方が得意ですから、巴の稽古量を増やす必要があるようです。

巴の歩法は難しいので大変なのですが・・・・頑張ろう (-_-;)

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