市民講座の講師を担当してきました。
内容は「呼吸法について」でしたが、講座の途中でもお話ししましたように、当会というか、私個人の見解が多分に含まれた内容であったため、その点ご容赦をお願いしたいと思います。
ただ、少し言い訳をさせていただくと、呼吸法を楽しんでもらうためのに、丹田・気・呼吸力などの主だったキーワードを理解し、把握してもらう必要があったのですが、これらの言葉について、合気道界全体での確固たる定義や効果が存在していないため、合気道一般のものとして話をすることができなかったのです。
当日、それなりに合気道経験を持たれている方々に対し「気とは何ですか?」と聞いてみたところ、皆さん概ね同じような方向性で気というものを認識をされておられたようです。
そのため、その認識が一般的な合気道修行者の「気」と捉えることができるのでしょうし、それが正しいのでしょうが、私が試して欲しかった呼吸法を体験いただくためには、具体的な力としての「気」から話を進めることが必要であったため「気」を把握してもらうところがスタートとなり、かなりオリジナルな講座になってしまいました。
まあ、ものの捉え方の一つとして、参考にしていただければと思います。
吸う呼吸
講座の中で「認識が難しいです」とお伝えしたのが吸う呼吸です。
「気」を具体的に把握できれば、あとはそれを吐いたり吸ったりすれば良いのであり、それこそが呼吸法です。いたってシンプルでしょう?
ですが「吸う呼吸」に関してはものすごく難しいです。
「真の武道とは引力の錬磨」と開祖が言っていたと記憶しておりますが、吸う呼吸が把握できると、少しこの意味が分かる気がします。正しさの保証はありません。
普通にやれば引く呼吸になってしまうのですね、、、、なかなか吸ったような感覚にならないわけです。(まあ、吐く呼吸も押す呼吸になるようですが、、、、)
余談ですが、この吸う呼吸の感覚がさらに進むと引っ付く呼吸になるようでして、そこが、今の自分が稽古すべき段階のようです。
ちょっと、自分なりに認識をまとめる機会になりましたし、久しぶりに市民講座の担当をするのも楽しかったです。
ご参加いただきました皆様、またの機会がございましたら、つぎは違うテーマでご一緒できればと思います。ありがとうございました。
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