考え過ぎって問題でしょうか?

Book off 彦根店にフラッと本を見に行ったら、岩波文庫の『五輪の書』がありました。五輪の書については、ビジネス用に解釈されたものを一冊もっていますが、かなり強引に経営にあてはめていたので、剣術修行者の立場としては読むことはできないものでした。その点、岩波文庫の五輪の書には、あまり訳者の解釈が入っておらず読みやすいと思います。

Book off 使えますよね!評判の良い本が、良い状態で、安く存在していることがあります。あまり本の価値を考えずに、古くて汚れたものは安く、新しいものは高くなっているようです。そのため、目玉商品と思える本に出会えることがあります。僕は別にBook off の回し者ではありませんが・・・・・。

稽古内容

杖術
素振り11~15、陰陽進退、組杖の6
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、座り技1教裏、立ち技3教表、座り技呼吸法

考え過ぎは良くないよ

考え過ぎは良くないよ』と言われたことはありませんか?僕も、何度も考え過ぎだと言われたことがあります。意識して考えようとしているわけではないのですが、パソコンのバックグラウンド処理のように、潜在意識下で常に合気道の事を考えている気がします。癖のような状態なので、半ば考えない事をあきらめていますが、どうして考え過ぎはよくないのでしょう? 良くないと考える理由は人それぞれだと思いますが、自分なりの意見を書いてみます。

どうして考え過ぎは良くないのか?

僕が思うのは『思考の材料不足の場合結論が出ないから』です。色々な事を考える場合、どうしても思考のための材料が必要になります。材料不足でものを考えても、正しい結論がでる可能性が低くなるのは当然でしょう。不足した材料の重要性が高ければ高いほど良い結論を導くことは難しくなります。

それなら、考える時間を、材料得る時間に回した方が断然有効な時間の使い方となります。とくに、呼吸力の養成、三角法の動きの習得、剣の握りの習得、転換の習得、入り身の習得、などは、無くては話になりません。ですから、これらの材料がそれなりの状態になるまでは、考え過ぎずに稽古(鍛錬)に時間を回すのが良いという事ではないかと考えています。

考え過ぎは良くないのか?

通常、考え過ぎの場合は良くないと思います。しかし、もう死ぬほど考えているのなら、それは才能だと思います。この場合は、自分の才能を曲げる必要はないのだろうと思います。というか止めることは不可能でしょう。とことん考えていきましょう。

しかし、材料確保の時間(稽古・鍛錬)を持たないのは愚の骨頂です。そもそも、よく考えているのであれば稽古・鍛錬が不必要だという結論には達しようがないでしょう。そこだけはしっかり認識した状態で、色々な思考をめぐらすのを楽しんで頂ければと思います。

 

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