「合気道は何段からすごいのか」と調べられる方は、段位という物差しがどれくらいの重みを持つものなのかを知りたいのだと思います。ここでは、広く参照されている審査の要項と、当道場(合気道武産会滋賀道場)の道場長が実際にたどった年数を並べて書きます。段位の受け取り方には幅がありますので、ひとつの見方として読んでいただければと思います。
級と段の並び方
合気道では、多くの場合まず級位から始まります。公益財団法人合気会の本部道場が公開している審査要項では、級位は五級から壱級まで、そのうえに初段以降が置かれています。受験に必要な稽古日数の目安も、次のように示されています。
- 五級:入会後30日以上稽古した者
- 壱級:弐級取得後60日以上稽古した者
- 初段:壱級取得後70日以上稽古した者(満15歳以上)
- 弐段:初段の允可後1年以上、稽古日数200日以上
- 参段:弐段の允可後2年以上、稽古日数300日以上
- 四段:参段の允可後3年以上
ここで目に留まるのは、区切り方が途中で変わることです。初段までは「日数」で数えていたものが、弐段から先は「年」で区切られていきます。上に行くほど、次までの間隔が長くなる仕組みになっています。
なお、当道場が所属する合気道武産会は、段位の認定を独自に行っています。上に挙げた日数がそのまま当てはまるわけではありません。当会の審査の基準や頻度、審査料については、体験や入会をご検討の際にお問い合わせください。
六段まで、実際に何年かかったか
数字を並べるより、実際の例を挙げたほうが分かりやすいかもしれません。
当道場の道場長である成宮隆行が修行を始めたのは1996年です。五段を允可されたのが2017年1月、六段が2025年1月でした。修行開始から五段までが約21年、六段までが約29年ということになります。
また、当会でご指導いただいている樋口隆成師範は、半世紀にわたる合気道歴をお持ちです。
こうして並べてみると、「何段からすごいのか」という問いに数字で線を引くことに、あまり意味がないようにも思えてきます。初段は、続けていれば数年で届く位置にあります。一方でそこから先は、年単位で間隔が開いていきます。同じ「段」という字がついていても、そこに含まれている時間の量がまるで違うわけです。
段位が測っているもの
段位は、覚えた技の数を表しているというより、稽古を続けてきた時間と、その間に何を積んだかを表しているのだと考えています。
そう思う理由のひとつが、審査の内容の変わり方です。合気会本部道場の要項では、弐段で感想文、四段で小論文の提出が加わります。体が動くことと、なぜそう動くのかを言葉にして説明できることは、別の力です。上の段位になるほど後者が問われるようになるのは、指導する立場に近づいていくからだと思います。
ですので、「何段からすごいか」という問いに答えるとすれば、段位そのものよりも、その人がその段位に至るまでに何をしてきたかのほうが中身を表している、というのが率直なところです。四段の方と六段の方を並べて、どちらが優れているかを段位だけで判断できるとは考えていません。
これから始める方へ
段位の話は、これから始める方にとってはずいぶん先のことに感じられると思います。ただ、最初の五級は「入会後30日以上稽古した者」という位置づけです。一つ目の区切りは、思っておられるより近い場所にあります。
当道場では週6日稽古を行っており、火曜・木曜・金曜は初心者向けの内容です。といっても、その日の稽古内容が初心者にお勧めというだけで、どの曜日にもどなたでもご参加いただけます。大人クラスのご案内に費用と稽古時間をまとめています。実際に体を動かして確かめていただく体験のお申し込みも受け付けていますので、迷っておられる段階でお使いください。
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