突き技の難しさ
水曜日は、彦根市立鳥居本中学校武道館での稽古です。
稽古内容は次のとおりでした。
素振り2本、陰陽進退、組杖の6、杖取り、杖投げ
体術
体の転換、後ろ両手取り立ち技の呼吸投げ、突きの1教、片手取り回転投げ、座り技呼吸法
突きの1教
合気道の技の基本は『正面打ち』だと思います。
その為、『突きに』技をかけるのは、勝手が違って難しいのですが、現代では手刀打ちをしてくる人は少ないでしょうから、本当にもとめられるのは『突き』に対する技なのでしょう。
今回は『突きの1教』を稽古しました。
先日、受け手(攻撃する側)の体術の突きは杖術の体の使い方が良いと思うと書きましたが、仕手(技をかける方)の体の使い方は剣術が合うように感じます。この点は感覚的なものですが・・・・。
突いてくる相手の腕に対して剣で抑えるように手刀で受けて(あるいは受け流して)いきます。
そして、腕の伸びきったところで手首を掴む事になります。
実戦的に考えれば、大半の人は突きっぱなしで放置する事は無いでしょう。通常、引手をすると思います。その為、引手がある場合は戻っていく手についていく動きが必要だと習った事があります。これを実現しようと考えれば、居着いてしまう事態を避けないといけません。状況に合わせて間断なく進んで行く”動き”が必要です。
当会の場合、1教の基本は両手ともしっかりと掴む稽古をします。
しかし、突きの場合は両手とも掴んでしまうと腕を返すことができないので、相手の手首側はしっかりと掴み、肘の方は手刀で切り返すように使います。
擦り切るようように使う事で相手の腕を回転させて1教に抑える感じです。
難しさ
少しやってみて難しいと感じた方が多いのではないでしょうか?
技そのものよりも、伸びきったところを掴むというタイミングが難しいです。
どうしても、受け手の側が、手を伸ばしたまま掴まれるまで待っている事が多くなります。
だからと言って、『突いていく方は絶対に取られないように引手を使って下さい』などという条件設定をしても良い稽古になりません。
ランダムな稽古ではないぶん、取らせないことがとても簡単になってしまい、技の難易度が上がりすぎてしまうからです。
下手をすると取らせないことが目的になってしまい、『突く』という行為が意味を失ってしまいます。
皆さんに上達してもらうために適切な状況設定を行うのが指導担当の役割です。
その観点からすると、やっかいな稽古方法 (-_-;) のひとつだと言えると思います。
まあ、頭悪いなりにしっかりと考えていこうと思います。
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