横面打ちの受け方3種

まずは、稽古内容からです!

剣術
素振り1~7、合わせ1~5
体術
正面打ち1教、横面打ちの受け3種

横面打ちの受け3種を稽古しました

簡単に説明すると次のような3種類の受け方になります。

  1. 飛び込んで受ける
  2. 横(斜め後ろ)に引き出す
  3. 内に転換する

1番は短刀取りの5教を稽古する際に初めに習う型です。動画などでもよく目にします。相手の力が乗る前に受ける事が重要です。目安としては、仕手が振りかぶってから頭上に手刀が来るあたりまでに受ける感じです。横から見ると、横面を受けた位置が仕手の肩のラインを超えたらアウトです。

2番は殆ど見ないと思います。大変難しい方法ですがとても重要な技法なんです。相手の手刀を受けながら、横(または斜め後ろ)へ引き出します。

3番は結構目にするのではないでしょうか? 横面打ちの受け方といえば、是が頭に浮かぶ人も多いでしょう。相手が大きく打ってきたら、こちらも大きく対応し、鋭く小さく打ってきたら、こちらも同じように対応します。

合気道の場合不意打ち対応が基本

個人的な見解では、合気道の場合、両者合意の決闘という実戦は想定しづらいと考えます。あるとすれば、殆ど不意打ちを受けるという状況になるのではないでしょうか?

その場合の受け方を考えてみますと、1番は起こりを捉えるという性質上、不意打ち対応は難しい状況になります。という事は、基本的に2番・3番の受け方を利用して切り抜けるという事になります。

2番・3番の受けのタイミングは、2番は少し早めに対応できたケース、3番は完全に遅くなったケースと考えられます。できれば是非2番を実践したいところです。その理由は次のような点です。

3番は相当危険

体術だとわかりづらいのですが、横面を剣で考えてみてください。切り込まれた刀を横に抑えて受けた場合(2番)と、相手の内に転じて流した場合(3番)では、終わった時の相手の刀の位置が全然違います。

2番のように横に引き出して抑えれば、相手を崩す事ができますが、3番のように内に転換して受けた場合は危険を回避できておりません。そのまま太腿やすねを切られる可能性もあります。仮に、受けずに首を切りにいくと相打ちとなってしまいます。

つまり、3番の受けを実践した場合、①受けて不利になる、②相打ちになる、という損な選択肢しかなく、もちろん①を選択した後、自分に有利になるような展開を作る方法を持っておく必要があるのです。

これはなかなか難しいので、2番で受ける稽古を沢山しておきたいものです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次