京都での市民講座にて師範に学びました

先月の事になってしまいましたが、合気道の市民講座を担当してきました。

参加者は少なかったのですが、楽しい1時間になりました。

ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

市民講座の内容は、前半20分くらいの内容は、開始前から考えていた内容でした。

通常であれば、事前に講座の流れを全て考えて、ある程度のシュミレーションをしてから望むのですが、今回はどうにも後半がイメージできなくて、前半の流れから後半を作り上げる事にしました。

なぜ後半がイメージできなかったかと言うと、参加される方が、初心者、若干経験者、経験者と、3段階の方が参加するとの事前情報を得たからです。

何の事前情報も得なければ、間違いなく初心者のみを想定した講座運びをするのですが、知ってしまったからには経験者にも楽しめるものにしたいという欲求が沸々と湧いてきて、余計難しくなってしまいました。

そこで、前半は初心者にターゲットを絞った稽古を行って、後半に向けて慣らしてもらい、その後、少し難しい事をやってもらおうと考えました。

その場合、前半での初心者の成長が後半に大きく影響することになりますので、後半の内容をあらかじめ決めておくことが難しくなります。

参加者の様子を見ながら、できるだけ全員が楽しめるように頭をフル回転しながら講座を進めましたが、やはりなかなか思うようにいかなかった部分もあっただろうと思います。

結果的には、想定していた内容とは全く違う内容の稽古になってしまいましたので、初心者の人には少し難しい内容になったかもしれませんが、おそらくギリギリ楽しめただろうと思っています。

目次

後半の会員稽古の見事さ!

僕の市民講座が何とか終わり、そのまま会員の武器技稽古に入りました。

指導されたのは樋口先生です。

市民講座には会員も参加しているため「前半の市民講座の稽古を活かす」とお話になり、僕のやった講座での参加者の成長を、そのまま利用する形で太刀取りの稽古をされました。

武器技の稽古では通常畳を敷きませんが、市民講座だったので畳を使用していたことも上手く活用されて、前半の市民講座の内容から環境まで、その時に偶然生じた全ての要素を十分に活用された稽古の運びがとても勉強になりました。

合気道の稽古を受ける時に、技のみを必死に見ていたのでは勿体ないのです。

その場の状況に応じた適切な技を産み出すことが武産合気の境地であるとすれば、武道の稽古そのものを、状況や環境に合わせて適切に構築できる能力というのは、まさに武産合気の境地を体現されたものだと考える事ができます。

自分にそのような臨機応変で合理的な指導をする事が可能な日が来るのかわかりませんが、このような師範の指導過程を見る事ができたのは、ここ数年でも大きな学びとなりました。

講師をしていると、そのすごさが良くわかります。

こういう勉強ができるので、講師をやるのも良いものですね。あがり症の僕としては、なかなか大変なのですけれど・・・・。

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