滋賀・彦根を元気にする!

合気道一路「合気道一路」という、2代道主植芝吉祥丸先生の本を読んでおりました。

吉祥丸先生は、合気道開祖 植芝盛平翁 のご子息であり、合気会の創設に注力された方だとうかがっております。

当会は合気会に属さない会なので、あまり詳しい事はわからないのですが、戦後、ここまで合気道を広げた中心になった方のようです。

読み始めて少しすると、吉祥丸先生からみた「父親として開祖」という描写がちょこちょこと出てきます。

合気道の場合、開祖の宗教家・武道家としての逸話をたくさん知る事はできますが、人間としての話は結構少ないので興味深いと思います。

ちょっと話が逸れたので強引に戻します。

目次

全身虚弱と言われた2代道主に開祖が言った言葉

剣振り終わりこの本には、2代道主は軍の試験に落ち、その原因が全身虚弱であったというエピソードが書かれていました。

それを知った開祖が、2代目に言ったのが次の言葉だったそうです。

全身虚弱なんてもんはな、道場で合気道に打ち込めば、体の芯が強うなってすぐに治る

取りあげたいのは「体の芯が強うなって・・」というフレーズです。

これは、開祖自身が体幹の感覚を一歩踏み込んで、体軸の強化を指摘されたと推測できる言葉です。

僕の実感としても、体の軸を強くしているという感覚はあったのですが、開祖が言う「」という表現はとてもわかりやすいと思います。

さらに、僕自身、どの稽古をすればどのくらい体軸が強化されるのかという点について、証明まではできませんが個人的な見解は持っており、それらを自分の子供達にやって欲しいと思っていたのです。(はじめてくれました(^_^))

ですから、開祖がこの言葉に込めた気持ちにも大変共感ができました。

この時代は、今のように体幹トレーニングなどの言葉が盛んに使われた時代では無かったようですが、それに代わるものとして、古武道や草相撲などが存在し、皆そういうものに取り組んで、人間の体幹をしっかり強化していたわけです。

そのため、一定の年齢以上の方とお話すると、何らかの体幹トレーニングになるような習い事や遊びをされていたとお話になる事が多いわけです。

そのような方はだいたい、背筋がピンとしていて、実際のご年齢より若く見える方が多いです。

特に幼年期や中高年に稽古すれば滋賀・彦根が元気になる

こども剣術 稽古風景 ⑦昔の人が行っていた体幹トレーニングこそ、古武道であったり、相撲などの遊びであったり、肉体労働であったりするようです。

合気道は、それらの昔の鍛錬の現代版の位置づけになる武道だと思います。

今は、ジムなどで化学的に強化する事も可能となったのでしょうが、鍛えて強化するだけではダメなのです。

体軸と動作コントロールの両面が合わさって、はじめて良質の動きになると思います。

良質の動きこそが、姿勢、立居振舞の美しさ、動きの流れなどを高めてくれます。

合気道は安全性の高い武道ですから、怪我のリスクを抑えながら、しっかりと武道としての稽古ができ、しかも、古武道としての精神面や文化面を引き継いだ点からも得るものが多いです。

これからの時代、何か一つくらい古い日本文化の芸を身に着けているのも役立つかもしれません。

個人的には、成長期の前段階の子供さん(体幹の強化が成長を促進させると考えています)や、シニアに突入する前の世代の方々(老後の衰えを遅らせる事ができると思います)が取り組めば、その地域の人間を元気にできると断言できると考えています。

もちろん、若い世代の人が取り組めば、さらに活気を増す事ができるでしょう。

僕は彦根の人間で、せっかく彦根で道場を開いたのですから、少しずつでも、本当の意味で地元の人々を元気にできるお手伝いができれば良いなと考えています。

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