久しぶりに京都の武徳殿での稽古がありました。
武徳殿は雰囲気がすごく良いです。
長浜市にも有るようですが、僕は見たことありません。きっと似たような雰囲気なのでしょうね。
武徳殿で行った武器技のうち、覚えておきたいのは剣対杖の型です。
4つ稽古しました。
- 1つ目は、太刀を払って、小手を打つという型
- 2つ目は、横面を打ち込んでから、剣の突きを躱して突くという型
- 3つ目は、振りかぶりに合わせて突き入る型
- 4つ目は、突き入って、打ち込みを躱し、腕を巻き込んで投げる型
自分が思い出せるように書いたので、他の人は分からないかもしれませんね。(^_^;)
杖術の不利さ
杖という武器は、確かに刀よりは長いのですが、それでもメリットと言えるほど長いかと言えば、そこまで長くはありません。
また、切れないという構造上、どうしても殺傷能力が低くなります。
相手に有効なダメージを与えるためには、力の乗った攻撃をピンポイントに叩き込む必要があります。
しかも、木杖の場合、刃物で切られてしまう可能性もあり、剣を真正面から受け止めるような行動は自殺行為となります。
要するに、受け流したり、逸らしたりするのが基本で、受け止めるには向いていない武器です。
このように考えると、杖の方が剣より不利なのかもしれませんね。(^_^;)
メリットもある
杖のメリットとしては、剣に比べて圧倒的に使いやすいという事です。
杖に関しては、どこを持っても手が切れる事はありませんし、手早く扱っても自身が大怪我する可能性が低くなります。
その分、剣よりもスピーディーに扱う事が可能ですし、切れ味が落ちるというような心配をする必要もありません。
動きが早くなる分、入り身などの技術も利用しやすくなります。
素材を金属にすれば、切られるというデメリットもカバーする事が可能ですが、当然重くなるので、動きの良さは失いますね。(^_^;)
杖を扱う時のコツは??
上記のような特徴を持つ「杖」を扱う時のコツは、しっかりと体全体を利用するという事のようです。
杖を腕で操作すれば、確かに杖は早く動きます。
しかし、そこに生じている力はあくまでも腕で発生させた力でしかないのです。
身体全体の動きを伴った杖の威力は、移動力で生じます。
当然のことながら、腕のみで発生させた力に比べて強力なのです。
さらに、体全体を使うという事のメリットはもう一つあります。
全身の力が杖に乗るという事は、場所の移動を伴って攻撃している可能性が高く、移動していれば安全性が増す確率が高くなります。
動きが止まってしまうと狙われやすくなるのは、どの武道でも同じでしょう。
杖の場合、自分の移動と攻撃を調和させることで、威力と流動性の両方を確保することが可能な気がします。
剣に比べて、攻撃から攻撃への間をスムーズにして、流れとスピードのある杖の使い方ができれると、見た目にも美しい杖捌きになるでしょう。
その際に注意すべきなのは、体があまり位置を変えずに、杖が動き回るような流れを使うのでは無い事です。
むしろ逆で、杖は最短距離をスムーズに移動し、それを操作する体がしっかり動いている事が大切です。
体をしっかり動かして杖を操作する事、これを実践していただければと思います。
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