組杖も5くらいから動きがかなり複雑になります。
少し考えておきたいのは、次のような点です。
- 杖は剣では無いので点を外すだけで良い場合がある。
- 切れないために受けやすい存在である。
- ピンポイントで当てないと効果が薄い。
- 受けながら切り落とすような使い方ができない。
このような特徴を踏まえながら稽古をしていただければ、取るべき行動がある程度明らかになるようです。
例えば、杖は切れないので、上段突きに対して、杖の先を躱すだけで十分な回避行動になります。点を外すイメージです。
もちろん、剣の突きでも躱せはしますが、刃があるので絶対安全とは言えません。
やはり、刃の動きを考慮して、移動しそうなラインを全て躱していく必要があります。つまり、線を外すイメージです。
また、杖の場合、受けながら突くというような動作では、突きの威力が死んでしまう可能性が高くなります。
剣の場合、刃の存在が活きるので、受けながら切るような事も可能ですが、杖の場合は、よほど上手く操作しないと、同じような理合を表現するのは難しいでしょう。
このような性質を考慮すると、受ける、あるいは、受け流す、という行動の後は、できるだけ一瞬で相手を攻撃する必要があります。
理想的なのは、敵が一拍子動く間に、自分が二拍子動く事です。
また、殺傷性が低いので、攻撃を当てる場所についても極めて正確に当てるべき、という事になると思います。
極めて正確にを実現するには
これはもう、素振りをするしかありません。(^_^;)
しかも、何か目標を定めて稽古します。
例えば、天井から紐をつるし、先を結んで結び目を作ります。そして、結び目を正確に突く稽古をするのです。
お勧めは、紐を真横に揺らしてから、それを突くという方法です。
横に揺れているものを、縦の揺れに変えることができるような当て方ができれば、かなり凄いと思います。
また、突き技に関してだけ言えば、楽しみながら稽古する事も可能です。
それは、ビリヤードをする事です。(^_^)
これは、もの凄く良い稽古になります。できれば、杖の持ち方を使ってやってみると良いでしょう。
遊びながら、武道も上手になれるので一石二鳥の稽古ですね。
是非、お近くのビリヤード場を使って遊んでみてください。
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