剣の素振りでも色々と理解できる

剣

この日の稽古の内容です。

剣術
素振り
体術
体の転換、座り技1教表裏(5種)、片手取り四方投げ
目次

剣の動き、剣先の走り

素振りがマンネリ化してくると、相対的に素振りの質が下がりますね。

これは、いい加減にやるようになるという意味では無く、体ができてきて鍛錬としての向上の幅が少なくなってくるのに、剣技そのものに対する考察を増やさない為、全体としての素振りでの向上率が相対的に下がるというものです。

そこそこ体が作れてきた人は、次は、何かにこだわりながら振るのが良いと思います。

何にこだわるのが良いか?

剣こだわる部分は稽古の際に考えればよく、毎回違ってもいいし、年間通して同じこだわりを持っても良いと思います。

今の僕のこだわりは「状況によって、剣全体の動きと、剣先の動きの在り方は、どのような関係になっているのが一番最適だろうか?」という点の調整です。

ちなみに、打ち太刀(切りに行く)と、受け太刀(受け止める)とでは、目的が異なる為、剣全体の動きと、剣先の動きのバランスは違うものになるはずだと考えており、打ち太刀を考える日が多いです。

考える内容は、剣先がとにかく早く動くように考えてみたり、あまり動かないように考えてみたり、剣先を中心にして、刀身がどのように動くと良いかを考える事が多いです。

そこに、どういうメリットやデメリットが存在するだろう?? という事も考えます。

剣先→刀身の動きが決まってくると、自分の動きも決まってきますね。ここまでで、ひと段落です。

さらに、相手の存在も加えると、また変化が生じます。

相手の位置、相手の持つ剣の位置、自分の剣先の位置、刀身の動きが決まり、さらに、相打ちに持ち込まれないために、自分はどのように動きながら切り込めば良いだろう?? などと条件を加えていくと、必要に迫られた素振りをする事ができます。

もちろん、状況設定が上手くいかず、それ程の効果が得られない素振りをしている時もあるでしょうが、そんな事は工夫しない事の言い訳にはなりません。

宮本武蔵も「練る方は万日」だと言っています。素振り一つでも、時間をかけてじっくり練りあげたいものです。

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