触れた瞬間につながるイメージ

まずは、いつも通り稽古内容をまとめます。

剣術
組太刀の1、太刀取り1本
体術
体の転換、立ち技の呼吸投げ、座り技1教、三角法
目次

基本は触れた時につながる

稽古を始めると、次のような段階で稽古が進みます。

  • 攻撃を受け止める稽古
  • 攻撃を受け流す稽古
  • 攻撃を避ける稽古
  • 攻撃を導く稽古

この流れは、どこの道場でも同じなのでは無いでしょうか。

もちろん、どこにウエイトを置くのか?という点は道場ごとに異なるでしょうし、もしかすると人によって違うかもしれません。

問題は、それぞれの技術の前提条件として「つながる(むすぶ)」必要があるという点です。

基本的に、つながりを作るタイミングは「相手に触れた時」なのですが、避ける・導くの2つの場合は、そもそも相手に触れませんので、離れた状態でつながるようです。

離れた状態でつながる方法は今の僕にはわかりません。

注意するのでしょうか?相手に気持ちを置くのでしょうか?愛情を持つのでしょうか?もっと研究が進むと見えてくるかもしれません。(^_^;)

今は、わからない事には無理をせず、とりあえずは、基本のところでしっかり感覚を身につけていきましょう。

つながらないと流せない

相手とつながりを作らずに、そのまま流そうと思っても、その実態は、単に横から力をぶつけてはじくだけになります。先につながりを作ってから、相手の力の方向を導けば流れた感覚になります。

弾くよりも小さな力で実現できますし、流す場所のコントロールがしやすいです。

相手の攻撃を受けたり、流したりする際には相手自身の意識が重要になります。相手が、自分の思い通りの攻撃になっていないことに気が付くタイミングが、遅ければ遅い程こちらは有利になります。

本来、攻撃する際には、どこまで攻撃を続けるのかという問題が常にありますよね? もちろん、自分自身が崩れてしまう状態まで攻撃を継続すべきで無いのは、誰が考えても明らかです。

誰が考えてわかる事ではあるのですが、攻撃を辞めておくべきだという感覚は主観的なものでしかないのも事実です。そのため、自分の思惑通りに事が運んでいるうちは、リスクに気がつかずに進んでしまうのが人間の性質です。

この性質を利用した「流す」という技術は、相手にリスクを悟らせるタイミングを極力遅くさせる事が必要条件です。

そして、相手をそのように導くためには、早い段階から相手の行動につながって、思惑(動作の方向など)を察している必要があると感じます。まずは「触れた瞬間からつながる」を目指して、稽古を重ねて欲しいと思います。

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