この日の稽古の内容です。
素振り1~5、合わせ法(左右転換)、杖取り1本
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、斜め片手取り1教立ち技、片手取り四方投げ、座り技呼吸法
武器技のイメージが怖いらしい
見学に来た女性の方に言われたのですが、武器技のイメージは怖いらしいです。(^_^;)
言われてみれば、過激な道場なら、真剣を振り回して試し切りをしたり、防具を着けて打ち合ったりするので、いつかは怪我をするのでは・・・・・という恐怖心がありますね。
実際、僕自身も、一般的な剣道において、竹刀が面を通して顔面に突き刺さった光景を目の当たりにしています。
黒田鉄山先生も、著書の中で大怪我をした話をされていました。もしも、医療技術の貧しい時代なら、今の黒田先生の存在は無いかもしれません。
そういう事を考えた時に、僕の武器技に対する姿勢は慎重です。とにかく怪我が発生しない事が最も重要なのです。
木剣を使って丁寧に
合気道の武器技の稽古では、木剣を利用して丁寧に稽古を行います。思った位置で剣先を止めることができない場合は、止めることができるスピードでの稽古しか行ってはいけません。
また、組み打ちの稽古に入る前に、十分に素振りなどを身に着ける必要もあります。
その上で、安全に十分配慮しながら稽古を行います。真剣や意味なく鋭い木刀などは使わず、万一の際にも大きな怪我にならないようにします。
理合いを確認するのが目的
無刀で相手を制する稽古をする。これこそが最も難しい剣の稽古です。その前段階の稽古では、剣を持って剣に頼らずという事になると思いますが、このため技術の理合いを探るのが合気剣の目的です。
実際に剣術を稽古する事で、無刀での剣術稽古を行う下地を作る必要があります。そして、最後にはお互い無刀という状態でも剣術の稽古ができるようにするのです。
つまり、剣術感覚を身に着け、剣を持たなくても剣を持った感覚を維持し、体術で剣術の稽古をするわけです。
そうすることで、格闘として考えたらあまりにも不合理な合気道の体術が、武術的に大きな意味を持つようになると考えるわけです。
もちろん、合気道の先生によっていろんな考え方はあるのでしょうが、今、僕の中で最も合理的でしっくりくるのがこの考え方です。しばらくは、研究してみたいと思っています。
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