この日の稽古内容です
素振り7本、2の組太刀、2の組太刀変化
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、座り技斜め片手取り1教(表・裏)、斜め片手取り2教(表・裏)、斜め片手取り小手返し
小手返し
小手返しの返し方は、よくよく考えればとても難しいものです。
何が難しいのかと言えば「返していない方の手をどのように考えておくのか??」という点ですね。これは大変難しい問題です。
肘中心の小手返し
目の前に一人立ってもらって、普通に片手の小手を返してみましょう。普通にやると相手の肘を中心に回してしまうと思います。そうなると、肘の痛みを緩めようと、相手は前に出てきます。これを許してしまうと残った手での攻撃を受ける可能性が高くなります。
自分の正面で返しているときには、相手も正面にいるため、安全性の面ではマシです。しかし、転換しながら返している場合は、技が緩いと後頭部を相手に晒すことになります。抱きつかれる可能性もあります。かなり危険ですね。
手首で返すとどうか
一般に言われる「小手は小さく返す」というやつです。手首中心に返す小手返しなら肘で返すよりもそうとう安全です。なんとかこれを目指したいところですね。
当たり前じゃん・・・ という言葉が飛んできそうですが、大問題が・・・・
それは、手首中心の小手なんてそうそう返せるものではない、ということです。
手首の力って結構強いのです。腕相撲なんかでも手首だけでこらえている人は結構いますよね。しかも、たいていの人は防衛本能なのか拳を握りこんでしまうので、余計技がやりづらくなります。
どうやって返すか??
これはとても難しい問題ですね。ずーと研究していく必要があるでしょう。ですから、答えでは無くて一つの案として返し方を記載しておきます。
- 肘中心に返しにいって、相手の気持ちが肘に向いた瞬間に手首に移行する
- 肘・手首・肩、を全て固めて返す
- 外に返しにいったふりをして、内側に責めていく
こんな感じのバリエーションがあります。
ようするに、相手に誤認させたり、気づかせないようにしたり、あの手この手で返すわけです。
注意点としては、肘中心で返してしまう場合は、逆半身が寄ってこれないように呼吸力を利用するのを忘れないようにします。
他にもいろんな方法がありそうですが、これぞ、、、というものには、なかなかお目に掛かれません。いつかもっと良い方法を見つけたいです。(-_-;)
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