1教からの変化技を使った戦略

お盆休み、連続大雨警報による施設の臨時休館などがあって、しばらく間が飛びました。

結構長期間休みとなってしまったので、皆さんストレスがたまった事でしょう。稽古で発散してください。

稽古内容です。

杖術
素振り20本、陰陽進退
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、正面打ち1教(表・裏)、2教への移行

基本の2教

2教~4教は1教からの変化技になると習っています。一度1教にとってから、2~4教へ移行する稽古を基本として教えて頂きました。

相手に嫌がってもらって1教をかける稽古をしたことがあるでしょうか? 耐えるとか、頑張るのではなく、嫌がってもらうのです。

この場合、1教が十分にかからず、抑えきれない状態になった経験があると思います。そのような時に、状態に合わせて2教~4教(場合によっては投げ技)へ変化するのです。

もちろん、いきなり2教~4教に取る方法も知っていますし、その方が有効な場合もあるだろうと考えられますが、まずは変化から学びます。

迷わない事!これは実戦の話

「はじめに1教にとって、そこから変化する・・・」これにはとても重要な役割があるようです。

型稽古ばかりを稽古していると、相手の攻撃の形に適した型を使って対応しようと考えてしまいます。しかし、相手がどのように攻めてくるのかわからないいじょうその考えは危険です。

では、どう対応するかといえば、自分の考えを持たず無になって、相手の状況に合わせた自然な技を出していけば良いという事になります。その為、色々な型を学んで、体が勝手に動くようにケース事例をストックしているわけです。

ただし、このような対応ができるのは相当に年季を積んだ修行者だけでしょう。実際、合気道をはじめてそれ程時間が経っていない時期に、こういう段階に達している人は稀だと思います。もちろん、僕自身もそのような段階にはないです。それでは、実際に利用はできませんね。

そこで1教なのです。迷いを捨てて、とりえず全て1教を狙いに行くのです。そうすれば、上手く技ができようができまいが、状況が変化していきます。その状況の変化に合わせて技を展開させる事になります。

これだと、迷わない分、相手から遅れて行動せず、先行、或いは同時に行動する事が可能になります。

そんないい加減な・・・と思うかもしれませんが

もちろん、全部1教って・・・相手が蹴ってきたらどうする? 等の、疑問は生じるでしょうが、相手の攻撃に1教ねらいで飛び込んだら蹴りだったという話になるだけの事です。

もちろん、きちんと入り身を利用した一教を稽古していなければ、ほぼ100%ダメージを受けます。でも、中心線をしっかり外した1教を稽古していれば、入り身としては機能するはずなので、入り身投げなどへ移行できる可能性も見えてきます。

しかし、もし、あれが来たらこう、これが来たらこう・・ と考えていたらどうでしょう。蹴りだとわかる頃には一発もらっている事でしょう。

色々考えてみてください

以上が、1教からの変化を基本と考える理由の一つですが、はじめに狙う技というのは、他の技でも良いのかもしれません。こういう事を考えてみるのも面白いと思いますので、是非、自分でも考えてみてください。

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