この日の八相返しは、下記のプロセスで、合わせ法のように稽古しました。
- 杖を返して右側からの攻撃を受ける
- 大きく下がりながら八相返し
- 右側から大きく打ち込む
まず、右からの相手の攻撃を受ける際には、両方の手が杖の3分の1部分を掴む(上下から)ようにしましょう。
次に、相手の攻撃を受けたら大きく下がります。
充分に下がらないと相手との間合いがとれません。その結果、相手の杖先が危険で八相返し後の打ち込みができません。
甘い下がり方をせずに、しっかりと下がって構えを取りましょう。
最後は、右側から大きく打ち込みます。
この稽古では、実戦を考えた稽古にしない方が良いでしょう。
充分に下がったとしても、その後に打ち込むのはあまり安全とは言えない気がしますし、工夫が足りません。
それよりも、八相返しの素振りの動きの中で、各動作の役割を理解する事、大きく動く事を意識する方が良い稽古になると思います。
そして、イメージを使って八相返しの素振りの構造を理解することで、稽古に幅を持たせるようにしましょう。
八相返しを使う素振りにおいて、単に杖を回して素振りをするという感覚に陥らないようにすることが大切です。
多方向からの攻撃を受ける
前から、横から、後ろから、色々な方向から打ち込まれた際に、一旦受けるという動作も稽古してください。
鋭く回転して、相手の攻撃を受けたら、そこから大きく下がって八相返しをします。
受けの姿勢を作りつつ、いかに鋭く方向を変えることができるかがポイントになります。
どの技を稽古する時でも同じですが、各動作の意味がわかって稽古ができてこそ、応用が効くと思います。
単に素振り一つと言えども、理解を怠ることなく、注意深くお稽古なさってください。
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