地味な受け身の重要性(ありきたりな題名)

実際のことろ「暴漢に襲われましたが合気道で身を守る事ができました・・」というお話、逆に「合気道で身を守れませんでした・・・」という話、どちらの話も人から直接聞いたことはありません。

もう20年も合気道の道場にいますが、僕の知り合いには暴漢に襲われた人はいないようです。

後ろ受け身 子供クラス

後ろ受け身 子供クラス

しかし、「危ない倒れ方を回避できた・・・」「受け身をやっておいてよかった・・」こんな話はそれなりに聞いてきました。

実際、自分の息子も2回受け身ができて大怪我を回避しています。

1回目にいたっては、まだ小さかったので合気道をはじめておらず、受け身ごっこで遊んでいただけだったのですが、それが役立ってしまいました。

2回目については、合気道をはじめてからの受け身の使用でしたから、それなりに完成度も高く、見ていた友達が「アクション映画みたい」と言っていたそうです。

考えてみれば合気道はかなり多様な受け身を利用する武道です。

飛び込み前転受け身や、飛び受け身、後方回転受け身といった、見た目派手な受け身をyoutubeなどで頻繁に目にしますが、一番重要なのは地味で安全な受け身です。

派手な受け身は地面が硬いと怪我に繋がりやすいです。

地面の様子をしっかりと把握して、一番ダメージの少ない受け身を、一番ダメージが少なくなるように選択して使う事ができるようになりましょう。

目次

基本は撫でるように転がるところから

2教 抑え

2教 抑え

受け身のやり方は道場ごとに異なると思います。

同じ前回り受け身や後回り受け身でも、その考え方や姿勢を少し変えるだけでかなり違った受け身になります。

例えば、後回り受け身でも、後転するようなつもりで受け身を稽古するのと、体の側面を地面に滑らかに着けていくように稽古するのでは、勢いと地面に着いた時の姿勢が異なってきます。

もちろん、どちらの受け身が良いというわけでは無く、どちらの受け身もできるのであれば、相手の投げの状況によって使い分けることができますから、両方の感覚で稽古をしておけば対応力が増します。ぜひ、上記の二つの感覚は両方意識して稽古してください。

その際、最初に意識して稽古したいのは、地面をなでるように滑らかに体を地面に着けていく方の感覚です。

この稽古をする時は、まずはできるだけ体を低くして地面の近くから始めるようにしましょう。

受け身をした際に、身体の最初に接地する部分から最後に触れる部分に至るまで、どの部分も飛んでしまう事がないように、順番にじっくりと地面に着ける稽古をします。

これによって、勢いを分散しつつ、痛みの少ない受け身が身に着くと思います。

派手な受け身を覚えてしまうと、ついつい勢いのある受け身ばかりを稽古してしまいますが、週に一度でも良いので、自分の動きを確かめるような丁寧な受け身を稽古してください。

きっと、ダメージの少ない受け身が磨かれていくと思います。

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