割と珍しいのですが、イングランドのジェームズさんご夫妻から、体験の申し込みがありました。
日本在住の方では無くて、観光などで来日される方が彦根市に来た時に合気道を体験してみたいという事でした。
空手、日本の柔術の経験がある、体の大きい力の強い旦那さんと、ムエタイ、空手の経験がある打撃系の奥さんでした。
私は英語が話せません。しかし、昔、樋口先生についてアメリカに行った時の経験から、別に言葉で指導しないといけないわけでは無い事を知っていますし、まあ、何とかなるだろうという感じで、あまり言葉を使わずに稽古をすることにしました。
内容は、杖術の稽古と体術の稽古を行ってもらいました。
結果的には、まあまあ、楽しんでいただけたんじゃないかと思います。杖を買って帰って、二人で杖術の稽古をするそうです。素晴らしい。
言葉の壁が良い稽古に繋がる
外国人の方に対しては稽古方法の細かい指定ができません。継続的に道場に通ってくる方にならともかく、今回のように、その日限りというような状況ではなおさらでしょう。
そうなれば、基本的に攻撃の強度やスピードなどは、本人の意思に任せて稽古することになりますよね。打撃の場合はそれで良いと思います。あまり体験する方も迷わないでしょう。
しかし、掴み技の場合は、どのようにやったら良いのか?というようなニュアンスのゼスチャーを取られる事になります。まあ、そらそうですね。
本当の事を言えば、はじめは少し緩めに抑えて、技の把握をした方が良いと思いますが、それをゼスチャーで伝える事ができますか??
できないので、グッと持ってというようなポーズをするしかありません。適度に・・・というのは無理ですし、面倒です。グッとのゼスチャーの後は本人任せにしておきます。
そうすると、言葉で伝えられないからこそ、その方が考える素の対応で受け身をしてもらえます。自然な反応ですからね、それが一番良い稽古になるわけです。
結構力が強い方だったので、楽しい稽古ができたと思います。
結果として、稽古を楽しんでいただけたようで、国に戻られてから連絡をいただきました。お二人で杖の稽古を行ってくているそうです。
一生懸命のな人、楽しそうな人、やる気のある人、こういう人が稽古に参加されると、こちらが楽しくなる気がします。
合気道のファンがもっと増えると良いのになぁと、つくづく思います。
コメント