胸取りの1教を鍛錬に使う

胸取りの2教

水曜日の稽古は鳥居本中学校の武道館をお借りしています。

もちろん、暖房などはありません。

ものすごーーーく寒い日の稽古の場合、足の感覚が悪くなります。

もちろん、動きの方も悪くなりますし、頭の回転も寒すぎると鈍るようですね。(^_^;)

本当は、こういう日には暖かい場所を使う方が上達できるのでしょうが、今のところ、そういう応用が効く状態では無い状況です。

寒い時には、①動く事②力を使う事、この2つを頑張れば多少寒さもやわらぎます。

fuukei4そこで、選択した稽古が胸取りの1教の稽古です。

ただし、「胸を取る方は、手を突っ張って全力で踏ん張る事、何が有っても下がらない。」という条件を加えた稽古にしました。

技を掛ける方は、必死に相手に向かって進みます。

突っ張られた腕を逸らしたり、下がって間合いを使ったりは厳禁、下半身を地面にグリップさせて、ひたすら相手に向かって進む稽古をします。

要するに押し合いです。(^_^;) 

おしくらまんじゅうの要領で暖かくなれば良いなと・・・・・(^_^)v

というような話ではありません。

目次

前に進む稽古をする

自分の体幹の力を向上させる稽古として考えれば、この稽古はわかり易くなります。

相手の腕を通して自分の力を伝達させる稽古です。

どのように自分の力を通せば良いのかをいろいろと試す稽古となります。

多かったのは、前足を浮かせて、後ろ脚を地面に食い込ませて前に出ようとする光景です。

これは、一見力強く見えるのですが理屈で考えれば効果が薄い方法です。

例えば、壁に手をついて前足を浮かせてみると、斜めに前傾姿勢になる事がわかります。

その際に相手に向かって流れる力は、もちろん下方向に流れていく事になります。

下方向に力が流れた場合、相手はその力を下半身で受ける事ができます。

より地面を強く踏むことができ、抵抗しやすくなってしまうのです。

そこで、前傾姿勢にならないように、丁寧に前足を出し、後ろ脚を引きつける事を考えましょう。

進む事によって生じる力の流れが、水平、又は、上向きに流れる事を意識して足を運びます。

力が、水平、上向きに流れれば、相手は下半身での踏ん張りが難しくなるため、流れてくる力に逆らいづらくなります。

どうやって足を運ぶか

ここの詳しい説明は、もの凄く長くなるので、どうしてもわからない人は、また道場ででも確認いただければと思います。

ポイントとしては、①一気にかたをつけようとしない、②摺り足が存在する理由を考える、この2点に注意して頂ければ、自ずとわかるのではないかと思います。

少しの力の流れ方の差で大きな違いが生じます。こういう点を大切にする必要があるでしょう。

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