気結びの太刀、剣対杖2本
体術
座り技の呼吸法、立ち技の呼吸法、多人数掛かりの1教、正面打ち1教表裏、片手取り四方投げ表裏
多人数を相手にする場合
年末だし、寒いし、ちょっと遊び心も欲しいと思ったので、多人数掛かりを稽古してみました。と言っても、座り技で、攻撃方法、技も限定した状態での稽古です。
でも、結構楽しんでもらえたみたいですね (^_^) よかったです。
昔、「仕手は四方投げのみ、受けは自由に攻撃」みたいな稽古をしてたことがあります。また、「受けはじっくりと考えながら仕手の動きを封じ、仕手はそれを何とか逃れる」みたいな稽古もしました。
どちらも大変難しいですね。実際に取り囲ませると、誰も素早く近づいてこないですし、役割分担なんかもしてきます。状況に応じた兵法というものが必要になるでしょう。
多人数掛かりの基本
色々な方法をその場で考えながら、何とかおさめていくのが基本です。
場をおさめるのです。制するのが目的ではありません(樋口先生の言葉の受け売りです(-_-;) )
そのためのヒントになる原則的な事をいくつか挙げると次のようになります。
- 敵を捕まえて盾にする、またはぶつける
- 自分から出る
- 相手が背後にいないようにする
- 食い込んで入り身、180度変更し、相手と同じ方向を見る
- 体を開き、相手と同じ方向を見る(六方を見る)
特に、自分から出るというのは大切だと思います。
多人数の場合では、相手がゆっくり包囲してくる可能性が高く、一人ずつ掛かってきてはくれないでしょう。
いきなり倒そうとせず、包囲してこちらの動きを封じにきます。じわじわと追いつめられて、周囲がカバーしきれなくなったところを、剣ならバサッと切られます。それが多人数の利点です。
ということは、そうなる前に一部を破って包囲網を抜け出さないといけないのです。だから、自分から打ち込んでいって相手をコントロールする正面打ちの1教がとても重要で、最初の基本なのです。
そして転換(体を開き相手と同じ方向を見る)ですね。
自分から出て包囲網を抜け出しても、進行方向を見たままでは背後を取られてしまいます。そこで、転換し六法を警戒する必要がありますね。
今回は転換を上手に使って抜け出すシーンが見られて面白かったです。偶然なのか、才能なのか、見ていて嬉しいシーンがありました。素晴らしかったと思います。
今後もこのような稽古をまぜていければと思います。
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