固い稽古・柔らかい稽古・気の流れの稽古

本日は多賀町での稽古です。

杖術
素振り20本、横の合わせ、組杖の3
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、座り技両手取り1教(表・裏)、両手取り4教(表)、正面打ち入り身転換投げ、座り技呼吸法

固い稽古・柔らかい稽古・流れの稽古

合気道では、固い稽古・柔らかい稽古・気の流れの稽古、という三つの言葉を聞く事があろうかと思います。

柔らかい稽古と気の流れの稽古が同じものということろや、固い稽古は無くて、柔らかい稽古と気の流れの稽古があるところなど、流派によって多少の違いはあると思います。

当会にもこの三つの稽古方法は存在します。僕の認識している3つの稽古形態を説明すると次のようになります。

固い稽古

しっかりと掴ませた状態から技を稽古します。受け手はしっかりと掴んで相手を固定するようにします。

誤解しないようにすべきなのは、相手を固定する(つまり、相手が動き出せないように抑える)のであって、自分の安定を守る(つまり、技に掛からないために耐える、下がる、等)ではない事です。

技を途中で終わってしまわないように、相手が動ける限界くらいの力で稽古を行うべきだとなっております。

お互い頑張り合って技をさせない稽古は、荒稽古とか乱捕りと呼ぶのでしょうか・・・。

固い稽古の目的は、あくまでもがっちりと固定された状態から、養成した呼吸力を利用して自由に動けるように鍛錬する事にあります。動きやすい方法を求めたり、楽に動く方法を求めるのは、固い稽古の目的とはずれている気がします。

柔らかい稽古

受け手は、しっかりと掴みますが、肩と肘の力を抜いて稽古します。(つまり思いっきり握って、握力は抜かずに他の力は抜く状態です。)

技は、掴まれてから握り込まれるまでの間に行い、固い稽古で身につけた呼吸力や動き方をそのまま利用して行います。

気の流れの稽古

受け手は、仕手に協力して動きます。技は掴ませないで行います。受け手を思い通りに導いたり、流したりする稽古をするようですが、この段階は難しくて私の理解も不十分です。

ただ、気の流れの稽古では『導く』というのがキーワードではないかと感じます。相手を思いとおりに動かす稽古するという事です。このあたりの事については、『武産通信』に興味深い記事が有りました。是非読んでみてください。

このように、稽古形態は種類があるはずです。自分がどの稽古をしているのかを理解して稽古する良いと思います。

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