武器技は重要なの??という質問について

組太刀 構え

組太刀 構え思いっきり個人的な見解が入っているので、様々な感想を覚えると思いますが、一つの意見として受け取っていただきたく思います。

先日『合気道の武器技って重要なものなのですか?』と問われました。

その際には『もちろん重要ですよ・・』くらいの返事にしてしまったのですが、もう少し詳しい意見を書いておこうかと思います。

目次

身体能力養成の面からみた武器技

同じ重さの武器を使って、体の大きさや性別を問わずに稽古をしていく点を考慮すると、武器技の稽古を通して身体的な土台のレベルが均一化されていくのが一つのメリットだと考えています。

もちろん、体格などによって武器に馴染むために必要な鍛錬の量や時間は異なってしまいますが、馴染んでしまえば同じ土台を身に着けているという事になります。

体術の稽古を通してじわじわと強化されていくのも良いのですが、意外と成果がわかりづらいと思います。

武器の素振りであれば、どの程度振れているのか一目瞭然ですから、成果がわかりやすく他人との比較もしやすいです。

武道を稽古するために必要な身体能力の養成をしやすいのが武器技の稽古の良いところだと思います。

伝統的な武道としての視点から考えてみると

杖 八双返し 構え伝統的な武道として合気道を学ぶという視点から考えれば、武器技は重要なものというようなレベルでは無いような・・・というのが答えです。

例えて言えば、義務教育に国語が無いようなものかと・・・。(あくまで個人的な感想です)

古武道などの伝統武道は、合戦場などの昔の戦場での戦闘をベースにした技術体系を伝えています。

合戦場で必要となるのは、武器の操作能力と兵法だろうと思いますので、日本の伝統武道の核はまさに武器技の操法にあるのだと思います。

私は、合気道も古武道のような技術体系をベースにした武道だと思いますので、武器技を無くしてしまえば伝統武道としての技術体系を保てず、格闘技や現代武道へと変化していく気がします。

要するに、合気道を伝統武道として考えるための根幹となるのが武器技であり、植芝翁の武道感を学ぶためにとても重要な役割を担うと思います。

他にも色々な理由があると思いますが、武器技を稽古する事が成長に役立つことは間違いないと思いますので、是非頑張って稽古いただければと思います。

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