素振り19・20、上段突き、上段受け
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、座り技斜め片手取り1教表、正面打ち小手返し、両手取り呼吸投げ
杖の上段受けについて
やや個人的な見解でものを言いますが、杖の上段受けは斜め線を三角を意識して利用することが大切な気がします。
「上段受け」なのですが、杖を下から打ち上げるように当てるのではなく、したから微妙に触れて三角を利用して逸らすというイメージだと思います。
ちょっと開祖の杖の写真を見てください。上段受けのシーンなのかはわかりませんが、僕がきれいな上段受けだと感じる写真です。横から見て綺麗な三角形が見て取れます。
杖先は開祖の前に有るのですから、横から見て三角なだけでは相手の杖が直撃してしまいます。
つまり、正面から見ても斜め線で三角が表現されているはずで、その三角辺を利用する事で、杖を逸らしているだろうと考えられます。
相手の杖を上げながら、自らも三角に上手に隠れているようですし、何気ない動作なのですが、もの凄く学ぶところの多い画像です。
杖先を動かしてしまう
相手の杖を打ちたい人に多いのですが、上段受けの際に、相手の杖を上に打ちあげる事で身を守ろうとして、自分の杖先ごと動かしてしまう事があります。これをやると、杖が水平に上がる為三角の角度が作れません。
例えば、相手の杖が上段突きの場合、自分の杖を水平に使って相手の杖を打ち上げてしまうと、自分の胴ががら空きになります。しかも、①相手が突いて②それを受けて止めてしまったパターンなので、次は相手のターンとなります。場合によっては、連続突きを頂いてしまう事になります。
後ろ側の手を上げる事で逸らす
逆に、杖先はできるだけ固定して後ろ側の手を上げていくと、杖先を頂点とした三角ができてきます。相手の杖を受けながらこの三角を作り出せば、相手の杖は三角の角度に併せて逸れていく事になります。
肝は、三角を作って相手の杖を迎え入れるのではなく、相手の杖に触れてから上手く三角を作り出すことにあります。小さな三角にすれば、相手も変化を悟りにくいはずです。
上手くやれば、相手は突き終わりまで抵抗なく突く事ができ、杖を逸らされたことの認識が遅れるかもしれません。
さらに、相手の認識が遅れると先行ターンを切り替えることが可能になる気がします。もちろん、一瞬のアドバンテージだと思いますが、こういうのが大切だと思うのです。
ちょっと研究してもらうと嬉しいので、上段受けをクローズアップした稽古をしてみました。面白かったらいいのですが・・・(^_^;)
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