「合気道で精神強化はできるのでしょうか??」
そんな質問を受ける事が有ります。
特に、お母さんが子供の事で質問される事が多いような気がします。
うーーーん。気が弱くてはダメなのでしょうか?(^_^;)
気が弱いのもかわいいものですが・・・・。
例えば、僕はあがり症なのですが、あんまり治ってませんね・・・(^_^;)
今でも人前で指導をするのは苦手です。
でも、人前で指導をする機会は多いので、きっと何もしていないよりはずっとマシになっているだろうと思います。
もし何もしていなければ・・・・きっと人前に出られないでしょう。(^_^;)
つまり、効果には個人差はあれども、稽古方法をコントロールする事によって精神的な強化も可能なのではないかと思います。
では、どうコントロールするのか?そのあたりの方法の仮説を述べてみます。
肉体は鍛錬・精神は行動で強くする
合気道の基本原理は、いったん相手に合わせて同調し、同調した相手をこちらの調子に導く事だと思います。
あくびが誘発される点を考えても、人間には他人と同調してしまう性質が有ると感じます。
それを意識的に利用しているような部分が合気道には有ると思うのです。
合わせ法などの稽古が大変重要視される点を考えると、同調する事と導く事はワンセットで活用する必要があるようです。
これができれば、植芝翁のおっしゃる「合気」の正体が見えてくるのではないと思います。
少し話がそれましたが、僕個人の意見では、この現象を稽古に応用して精神的な変化を得る事が可能だと考えます。
例えば、荒々しい稽古をすれば荒々しくなり、協調性の高い稽古をすれば、協調性が高くなるのかもしれません。
僕のようにあがり症であるなら、講習会の講師をやったり、演武会に出場するのも良いでしょう。
もちろん、あがり症を克服したいのならですが・・・。(僕はあまり無理にとは思いません(^_^;))
精神は丸くする・弱くするのも有り!
頑な性格で柔軟性が無い、攻撃的である、といった性格を修正したい時には、柔らかで、協調的な稽古をするの良いでしょう。
ちょっと力が抜けて、頭が柔軟になって、動きが柔軟になって、そいう状態の時に見えてくるものも沢山有ります。
ただ、柔軟であるというのもけっこう難しいことです。
何かの拍子にこだわりや偏りが生じてしまい、自分で思う程柔軟になれない事も多いですね。
下手をすれば、柔軟であることにこだわったりしてね・・・(^_^;) それは、精神的には硬い状況ですね。
ベストな状態は環境で変わるはず
この世のあらゆるシーンで使える、この状態がベストという状態など存在しないと思っておく方が良いのでしょうね。
要は、その場をしっかり乗り切れる状態に自分自身をコントロールすることが大切なのでしょう。
だから、色々な性質の稽古を行ってもらって、色々な性質を経験して頂ければ、きっと役立つと思います。
自分の得意な事ばかりに集中せず、面白くないと感じる技も一生懸命やってみるのが良いですね。
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