『審査の感想について、もう少し書けばいいやん』という鋭い指摘を頂きました。 (^_^;)
確かなご指摘なので、審査の内容について少し触れてみたいと思います。
人の事をとやかく言いたくないので、自分の審査の感想を書きますね。
4段の審査内容
組太刀 4の組太刀+左右変化
体術 固め技5本・投げ技5本・短刀取り自由
頭を回さないと技が出ない
このように書くと『技が染みついていない』とご指摘を頂きそうですね (^_^;)
でも、ちょっと違うんです。
審査の難しさ
審査においては、要求される型を出す必要があります。
4段の審査では具体的な技の指摘は無かったのですが、『投げ技5つ、固め技5つ』のようなお題を頂き、それを実行します。
始まると、頭の中では次の技の選択思考が始まっているわけで、脳内で色々な判断を次々に行っています。
技さえ決まってしまえば、そこからは体が勝手に動くのですが、ここで大問題が生じます。
体に染みついた反射的な技への動きが、思考で選択した技を邪魔するという事です。
具体的に言えば、僕は2度ほど体が小手返しに動いてしまいました。
別に、他の技が思いつかなかったのではありません。むしろ、他にしたい技があったのです。
しかし、動き始めると体が勝手に小手返しに入ってしまって、他の選択肢を消してしまいます。
頭を十分に回していないと、ずっと同じ技を続けることになったと思います。
広い視野・落着き・戦略(兵法)
支持された技を出していく際に要求されるのは、気迫・反射・確実性だと思います。これが、3段までの審査でしょう。
でも、4段以降の審査では戦略的な判断の必要性が生じるようです。
私は今回、この点の審査の趣旨を間違えたと思います。
審査の最後の短刀取りは、①相手が2人で、②2方向から攻め、③技数を指示せず、④辞めというまで、という条件でした。
ここで、技数を見たいわけでは無いのだと気が付くべきでした。短刀取り何本という審査は3段で終わっていますしね。
今回は、冷静な位置関係の把握、状況により技を適切に選択、等の兵法的な思考が求められたのかもしれません。
広い視野と状況判断能力が重要だったのかもしれません。
終わってみると
樋口師範は『何も問題はありません。良かったです。』と、好評価を下さいました。
しかし、私が指導している人達の前での発言であった為、ある程度の配慮がなされていると思います。
私自身、審査の趣旨を見誤ったと感じている為、余計にそのように思います。
同時に、『不味かった所は、自分自身でわかっているものです。』ともお話されていたので、自分自身の不味いと感じたところを修正していこうと思います。
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