まずは、稽古の内容です。
合わせ法1・2
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、胸取り3本、横面打ち3本、呼吸投げ3つ
呼吸投げを稽古
『呼吸投げ』は、もちろん呼吸力を使って行う投げ技なのだと思いますが、強大な気の力を利用して相手を投げ飛ばすという単純な投げ技では無いと思います。
気を上手に導いて、無理が生じないように変化させていく投げ技だと思います。
向かってきた気に同化して、自分の気へと変質させ、投げていく、という原理で、崩して投げるという2段階の投げではありません。一つの大きな流れの中で、方向を変化させて投げる技となります。
つまり、気の流れを見極めるのがとても重要なのだと思います。
流れを見極める
気の流れを見極めるには、攻撃の入ってくる角度、進行方向、強弱などを判断する必要があります。
これは、相手の姿勢、攻撃方法、柔軟性などによって微妙に変化するので、はじめて一緒に稽古をする相手の攻撃の場合は、普通の動きをしっかり観察して、どのような流れになりそうか予想しておきましょう。
もちろん、はじめから相手の特性を見極めるのは難しいので、見切り損ねた際にしっかりフローができるように考えて稽古をすることも大切です。
相手の特性がわからないというのは、例えば、肩の柔軟性の違いを考えていただけるとわかり易いと思います。
四十肩など、肩の柔軟性が乏しい人は、正面打ちが横面打ちになります。ナチュラルに攻撃の入ってくる角度が変わりますので、稽古の際には注意が必要です。
こういう特性がわからない人と稽古する際には、躱して・・・などと安易な事を考えず、躱すつもりでも、咄嗟の時は受ける事ができるように準備をして稽古しましょう。
型稽古の弊害にも注意
ナチュラルに攻撃が変化してしまう現象は、ちょっとした弊害にも繋がるように感じます。
攻撃者の意思が正面打ちのつもりでも、飛んでくる攻撃が横面打ちになってしまっている場合、本来ならば横面打ちを捌くものとして対処すべきでしょう。
実戦では、相手の攻撃指定がありませんから、来たものを見たまま捌くはずです。
しかし、稽古している型が正面打ちの場合、例え、ナチュラル横面打ちが来たとしても、正面打ちが来たものとして対処しようとするのが合気道の稽古です。
横面打ちとして処理してしまうのは、相手に悪いような気がしますからね・・・。(^_^;)
ただ、技の理合はとても不自然になってしまうため、そういう稽古を積み重ねてしまうと、理合の不一致に鈍感になってしまうかもしれません。
この辺りは難しい所ではありますが、入会してしばらくは、どのような人にも癖は存在するものです。ある程度は仕方のない部分もありますね。
どのように稽古するにしても、初見で多くの事を見切れるような眼を養う稽古にはなると思います。積極的に新しい人と稽古をして、眼を養う稽古をしてください。
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