お盆なので参加人数が少なかったです・・・と言っても、少し前の普通くらいの参加者数です。人数が増えてきたことをうれしく思っています。
素振り確認、組太刀確認
体術
1教の色々なパターン確認
審査に向けての稽古
参加メンバーが4・5級の方ばかりという特徴があったので、1教に特化して確認する稽古が可能でした。そこで、今後の審査なども見据えて、1教のパターンを総確認です。
基本は『斜めのラインを使う』です。
当会の1教の場合、真っ直ぐに相手に入りません。まずは線を外して斜めのラインを活用することを考えます。
但し、単に斜めに変更するだけではダメなのです。斜めだろうと、直線だろうと、まともに受けてしまうと進めなくなります。
受け流しつつ相手に入っていくには、相手の攻撃を逸らしながら入っていく必要があるのです。さらに、逸らした方向へ同調し、自分の流れへと変化させてしまいます。
それが、表技なら進行方向に外巻きになりますし、裏技なら逆方向に内巻きのイメージになります。表なら「巴」によるイメージ、裏なら「転換」によるイメージです。
以上が、技を机上の論理で説明したものです。(^_^;)
もちろん、大変難しい動きとイメージを伴いますので、審査でできないといけないと思わない事です。その時の自分の力量を表現して頂ければ良いと思います。
緊張と興奮とリラックス
戦闘状態では緊張感が高くなり、どんどん高揚していきますが、緊張を伴う高揚は「興奮」に繋がり、思考が停止します。
そういう状態の下では、体が自然に動いてしまうので、本能的な技の選択(頭を使わない)が重要になります。日頃の稽古の動きが出てしまうということですね。(^_^;)
ただ、このような生物的な反射が生じてしまった時に、それに身を任せてしまったり、さらに興奮状態を高めてしまうのは得策では無いケースもあるように思います。
それは敵が複数の時です。
敵が複数の場合、全体的な状況を考えながら動く必要が生じます。個々の勝負にこだわらず、広い視野を活かして全体を捉えながら、自分の達成したい目的に状況を導かなければなりません。
場合によっては「逃げる」ただ一手という状況もあるかもしれませんが、その際にも、どのように逃げるのかは重要な問題です。安全性と成功率の高い逃げ方を瞬時に考える必要があります。
つまり、頭を柔軟に活用するためリラックスできる事も大切だという事ですね。
審査や演武の際にも意識してみる
1対1でひとつの技をする際には、気合を十分に入れて稽古をしましょう。1対1での戦闘なら、速さがとても重要だと思います。興奮度を高めて、気合の入った、反射速度の速い技をするのが良いと思います。
複数の技を出す必要がある場合、複数が相手の場合は、あまり個々の技にこだわることなく、頭が柔軟に活用できる状態(リラックス状態)を作りましょう。
本能を制御して冷静に頭を働かせることができれば、全体でひとつの敵とみなして、矛盾のない行動がとれるだろうと思います。
つまり、場合によっては、自らを興奮させて戦闘力を高めることができ、また、場合によっては、冷静になって戦略的になれる・・・、そんな、自分の状態の制御というのも重要な事だと思います。
こういうのは、審査や演武などの、特別な緊張を伴う機会を利用して、色々と試していただければと思います。(^_^)
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