まずは、稽古の内容です。
素振り、合わせの杖
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、正面打ち1教表・裏、正面打ち小手返し裏、座り技呼吸法
小手返しは手で引っ張らない
小手返しの稽古をしていると、腕を使って、相手の小手を引っ張るように技をしてしまう人がいます。しかも、たいていの場合、相手を見ながら引っ張ってしまいます。
- 腕で相手を引っ張るという行為
- 相手の方を見ているという行為
まずは、この2つを直していきましょう!!
相手の小手を引っ張るとどうなるか?
ズバリ!! 相手の小手を引っ張ると小手が返せません (^_^;) 絶対とは言いませんが・・
もっと正確に言うと、腕を引っ張る事に利用してしまうと、引っ張ってから小手を返すようになります。
何となく問題ないように感じますが、①相手を崩す行為と、②小手を返す行為、がわかれてしまうのが問題です。もちろん、崩されてから小手を返されるまでの間に、相手が体勢を立て直してしまうのが不味いのです。
相手を崩しつつ投げたければ、相手を崩す役割に使うもの、小手を返す役割に使うもの、この2つを分けて考えて、でも同時に利用して、相手が崩れている間に投げてしまうのが良いと思います。
相手の方を見ていると何が問題か?
これもズバリ!! 自分の方へ寄ってきてしまいます (^_^;) 殴られてしまいますね
例えば、車に糸を付けて何かを引っ張ったとします。引っ張られたものは必ず車の後ろに寄ってきますね。これと同じく、引っ張られた者は、引いた者へと寄っていきますので、そのあたりを考えに入れた崩しが必要となるでしょう。
崩す際には、引かれた者から逃げる方向へと動く、引かれた者が崩れる方向に居ない、などの注意が必要です。
ただ、崩す際に相手を見ていると、必ず自分の方へ寄ってきてしまいます。
先に当身を入れて対処するという方法はありますが、できれば当身に頼らない稽古をした方が良いでしょう。相手側にも当身を使う権利がありますし、いつも当身が使えるとは限らないからです。
常に目に頼って相手を確認することをやめ、死角に進むことで相手を崩すことができれば、小手を返す際のリスクを減少させることができると思います。
この場合、相手を目で確認できるのは小手を返す際の一瞬となりますが、常に相手がどういう状態になっているのか感じ取るつもりで稽古をしておきましょう。
感受性を高める稽古をしておけば、他の稽古にも応用が効くと思います。気配を探るような稽古といえばいいのでしょうか・・。そういうのも大切かと思います。是非、意識してください。
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