武器と人体

交差取り2教の手

まずは、稽古の内容です。審査も終わって、じっくりと稽古を行っております。合気道はやっぱり武道なんです。それなりに、力を着けていく必要がありますからね。型を覚える事に集中していては、技が伸びていかなくなります。

杖術
素振り3本、杖捌き(ゆっくり)
体術
体の転換、立ち技の呼吸法
目次

武器と体

武器と人体の違いは何でしょうか?

個人的に思う大きな違いは「曲がらない」という事です。

武器は硬くて節が無いため曲がりません。

でも人間の体は、関節があって柔らかいため曲がってしまいます。

武器技と体術の双方を同じように稽古していない場合は認識が難しいかもしれませんが、この「曲がらない」という違いを知って研究していく事も重要です。

武器技原理を考えたら体術に取り込み易い

「杖さばきの2教」を稽古すると、2教のかけ方の根本的な部分がわかるような気がします。

僕がはじめて習った2教は「斜め片手取り2教」でした。

小手を相手の鼻の方へ向けて、そこから小指主導で切り下げていくと習いました。手首を真っ直ぐ下に曲げていくと、相手の手首が極まります。

20160413_213046これを知って、小手を切り下げる事で相手の手首を痛め、技を効かせるのが2教だと思いましたから、できるだけ強く切り下げる方法を考えたものです。

しばらくして、疑問が生じました。杖さばきの2教を見たからです。

杖は曲がりません。そのため、杖を取った手の手首を切り下げる事ができません。でも、やられた時は確かに痛いので2教はしっかり極まっています。

やってみても、体術の2教のようにいきません。工夫もしてみましたが、正直全く痛くないようでした。これは、なにか根本的におかしいと思えたのを覚えています。

そこで、家で、自分自身の手に、杖の2教を何度もかけてみました。すると、指導いただいた2教の痛みに近い感覚の痛みを覚える事ができ、その際の杖の動きも理解することができました。それは、体術で覚えた2教とは、かなり技のかけ方が違うものでした。

この事がきっかけで、武器技の原理を体術に取り込むことの重要性を認識しました。時には、体で武器そのものの性質を表現しないといけない事もある事がわかりました。

武器技の研究は得るものが多いです。皆さんも楽しんでください。

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