まずは、この日の稽古内容から報告します。
素振り1、合わせ法1、一刀法、太刀取り2本
体術
体の転換、立ち技の呼吸法、1教表裏、2教表、座り技呼吸法
女性には呼吸力が重要
この日は見学者がありました。女性で、わりと小柄の方でした。合気道の経験もあるようでした。
ただ、剣や杖の経験は無いようだったので、今回は、剣や杖の鍛錬で『呼吸力』が育てやすいという事を紹介しました。
女性で小柄である以上、部分的な筋力よりも大きな力を扱う方法を身につける必要が有ります。それは、合気道の場合「呼吸力」と言われる力です。
これを十分に使えないと、自分より大きな人間に対抗することができません。(もちろん限界はありますが)
呼吸力の存在を認識して、利用できるようにするのも合気道の目的だと知っていただきたかったのですが、どうだったのでしょう? (^_^;) 伝わっていることを祈ります。
呼吸力とは何か?(仮説)
これはとても難しいのです。実際、少しネットで調べると、色々な見解が出てきます。
そのため、あくまで僕個人の研究からの見解を書かせてもらいます。まずは、次の内容を前提として把握してください。
- 呼吸=気(ただし、武道的な意味のもの)
- 気を丹田から出したり入れたりするノウハウ=呼吸力
つまり、気の力を養って、それを、まるで呼吸するように扱うのが呼吸力ではないか・・・ と考えています。
通常、人間が呼吸をする場合、肺で呼吸します。それに対して、気の呼吸をするのは丹田です。
さらに、肺は横隔膜の働きで収縮するんでしたよね。つまり、肺自体が吸ったり吐いたりしているわけでは無く、筋肉のサポートが有るわけです。
同じく、丹田もそれのみでは呼吸してくれないのです。横隔膜のような役割をもった何かが必要です。つまり、丹田の存在を認識し、それを収縮させる方法を習得するのが呼吸力養成法です。
実際は、横隔膜とはかなり違いますが・・・・・。そこは、稽古の中で追々説明していきます。
気とは何か?(仮説)
ここに書かせてもらった「気」とは「力」です。誰でもその存在はすぐに認識できます。
残念ながら、離れた相手にぶつけたり、人を健康にしたりできるものではありません。なので、世間一般で紹介されている『気功』などでの『気』とは違うように思います。
ただ、『呼吸力』という言葉を上記の前提のもとに考えると、吸ったり吐いたりする対象が『気』だとするのは、イメージ的にしっくりくるのと、2代道主が『合気道教範』に書かれている「臍下丹田より気を発し・・・・・」というフレーズが、自分の利用している力と同じ感覚がするので、『気』という言葉を利用しています。
あまり不可思議な意味での『気』というイメージでは無いので、そこは合わせて伝えておきたいと思います。
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