この日は、彦根で武産会が有りました。
まず、開祖の修業時代に合わせて、1教がどのように変わったのか、その変化を指導頂きました。 その後、入り身投げをベースに指導頂きました。
座り技の中で、①相手の攻撃を十分引きつけて、②体を開く、という稽古を行いましたが、その稽古がとても印象に残りました。
一見すると、膝に軸を作って、そこで回転する動作に見えますが、それだけですと、相手と触れた後ふっとばされてしまいます。
膝に作った回転の為の軸は、すぐに背中の方へ移す必要が有ります。そうすることで、回転後の重心のぐらつきを防止し、倒れてしまう事を避ける事が可能になります。
座り技の基礎を作り構造を理解するために、とても良い稽古だと思います。特に初心者にしっかり稽古してもらおうと考えております。
夜は滋賀支部での稽古でした
夜は滋賀支部の稽古も有りました。
昼の稽古から、そのまま夜の稽古にも参加くださった方がいました。とてもやさしい人柄をされている、いつも丁寧なWさんです。
なんと、僕より、段位、年齢、実力、全てが上なのですが、単に、武器技については、僕の方が知っている事が多いというだけで、滋賀支部の稽古にも参加してくださり、しかも、皆と丁寧に稽古してくださいました。
一緒に稽古させて頂いた支部の会員も、よい経験になったのでは無いかと思います。
剣術・杖術の存在はありがたい
外から見て、明確に他と違う技術が有ると、このような役得にも恵まれます。剣術の無い道場から見ると、有るというだけで学ぶものが多くなります。
自分より上手な方と一緒に稽古させて頂ける理由は、単に、相手が知らない内容を知っているからというだけです。ただ、それだけなのですが、とても大きな財産なのです。
しかし、いい加減な内容では、来た人も納得しないでしょうし、期待外れに思われてしまいますね。単に、プラスの技術が有るというだけでは無く、拘りと、執念のある剣術にしないといけません。
この、通常はあり得ないご縁を頂ける技術を、これからも大切に稽古して、来る人皆が納得のいく、理合いのしっかりしたものにしたいと思います。
コメント