合気剣・3教・4教

この日の稽古は、合気剣・3教・4教がメインでした。

まずはです。

『合気道の剣は、振り回すものでは無いと思います。』 以前も書いたでしょうか?

もっと言えば、剣術全般において、あまり振り回すのは良くないように思います。

剣は武器で有りながら、同時に盾の役割を担います。自身の前にあって、敵の攻撃を防ぐ役割も持っていると考えています。なぜなら、西洋のように盾を持たないからです。

その点から考えると、振りかぶりという行為は、一瞬自分をかなりの危険に晒すものですから、慎重に安全に行う事を第一とすべきで、相手を切ることばかりに気を取られると、かえって不幸な結果を招くことになります。

つまり、組太刀の中での斬り掛かる時は、一生懸命に斬り掛かると同時に、できるだけ隙の無いように斬り掛かりましょう。そういう部分を真面目に意識する事で、剣のセンスが磨かれていくように思います。

次に3教・4教です。

まず3教は、最初は手の取り方が大切だと思います。

なんと言いますか、相手の関節の遊びの分を全て締めてしまうように取ります。

その後、力の進入ルートができた相手の手に、腰の力を螺旋状に通していくイメージです。つまりは、伝達力でしょうか?

ただ、上記は私のイメージのため、樋口師範に教わるともっと良いアドバイスやイメージを頂けるかもしれません。予めご了承下さい。

4教・・・・・これは難しいですね。

脈部を抑えて痛めるのですが、皆さん疑問そうでした。

ギュギュウ手を抑えて頑張ってしまいますが、大事なのは握力ではありません。

『全身の力を一点に集中するのです』

ほぼ受け売りですが、間違いないと思います。特に下半身が大事でしょうか?

あまり得意な技では無いので、参考になりそうなエピソードを一つ・・・

以前、アメリカで稽古をさせて頂いた時(当時2段でした)に、私の4教が全く掛からない人がいました。私も頑張って抑えているのですが、全く痛く無いようです。

困っていると樋口師範がやってきて、次のように助言してくださいました。

『後ろ足をもっと引きつけて。』

・・・・・・・ただこれだけです。

そこで、言われたように後ろ足を引きつけると、相手が急に痛がりだしました。

手は同じように握っていただけなので、大変不思議に思いました。そんなに痛かったのかなぁ? 芝居かな? とやや疑問に感じるくらいでした。

しかし、稽古の後、相手の方が腕を見せに来てくださった時、本当に痛かった事がわかりました。見ると、真っ赤になって内出血しています。

え~!4教ってここまで効くものなの?と思ってびっくりした瞬間です。私が4教をおしえる時は、ほぼこの時のイメージのままなのです。

どの技も、うまくできた時のイメージ・感覚は、一生の宝になりますので、できたときの感覚は大切にしてください。

————- 2015.4.17 追記 ——————

この日の事は今でもよく覚えています。何を覚えているかって、真っ赤に内出血した手を見せに来た人がとても嬉しそうだった事です。(^_^;) 変わった世界ですよね・・・・。

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