気・呼吸力・むすびの考察

手の開き僕から見ると、「気」とは、体全体を利用して発生させる力だという事は、時々ブログに書かせて頂いております。

「動き」によって生じる力なので、筋力なのではありますが、直接の利用目的の為に発生させた力では無いという点で、通常の筋力とは性質を異にするものという認識をしております。

何かをしようとして筋力を使った時に、その影で生じている力であり、普段は利用も認識もしない力ですが、それを主役として利用する事によって、相手に色々な作用を起こす事ができます。

はじめてその力の存在を認識した時には、役に立つとは思えない小さな力だったのを覚えています。

気を出したり、吸ったりするのは丹田の役割です。

僕は、丹田による気の呼吸だから「呼吸力」という言葉のイメージを持っています。

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呼吸力の働き

諸手交差取り 拡大丹田から吐き出された気は、相手に向かって進んでいき、相手に入って作用をします。

特に重要なものとして、相手に入った気を、軽く受け止めさせた状態にする使い方があります。

僕は、これが一般的に「むすび」と言われる状態だと考えいます。

この「気」を上手く活用して、相手の動きを留め、力を相殺し、こちらの動きを有効にしていくというのが、呼吸力を使った技の稽古と言えるでしょう。

ただ、合気道を習い始めてすぐの時は、この呼吸力を型の中で意識しないようにします。

まずは、直接的な筋力の使い方と、動きを認識してもらう必要が有るからです。

形を覚えて、通常の動きができるようになったら、そこから呼吸力を混ぜて技を具体的なものに変えてきます。

呼吸力を使わない間は、単純な直接筋力で技を行っているはずですから、力の方向が読みやすく、ぶつけやすいものです。

そたのめ、道場である程度技ができていると感じる人でも、友達や、家族に試してみようとすると、抵抗されて上手くいかない事も多いでしょう。

そんな時、呼吸力さえ利用できれば簡単に技が掛かります、という安易な話はできませんが、扱う力の数が多くなりますから、必然的に対応に使う引き出しの数を増やす事ができます。

型をある程度覚えた方は、ぜひ呼吸力の認識について努力してみてくださいね。

わからない事があったら、いつでも質問頂ければと思います。

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