合気杖の振り方

まずは、合気杖の素振りの種類を下記に示します。

合気杖の素振りは次の5パートに分かれます。

  • 突きのパート5本
  • 打ち込みのパート5本
  • 片手のパート3本
  • 八相返しのパート5本
  • 流れ返しのパート2本

こんな感じです。

そして、突きのパート・片手のパートは、杖を立てた構え(写真)から稽古をし、他のパートは右半身構えから稽古をします。

目次

構えからの移行

035構えの体勢から、スムーズな攻撃姿勢への移行も身につけなければなりません。

どれ程鋭く突き込む事ができても、構えから突きの体勢を作るまでが遅いのでは、結局遅いという事です。

素振りを稽古する際には、構えからの移行という部分も大切になさってください。

突きのポイント

突きの素振りのポイントも色々あると思いますが、特に重要だと思う2つをあげておきます。

一つ目は、後ろ側の手の握りです

後ろ側の手の握りは、杖の尻を手のひらの窪みに引っかけ、突き込んだ際に腕と杖が一体化するような掴み方が必要です。

手のひらの窪みで、ダイレクトに杖尻を支えて握り込むわけでは無いので注意が必要です。

あくまでも引っ掛けるだけなのです。

杖を手のひらの窪みで押してしまうと、突き込んだ際の衝撃が大きすぎる場合、深刻なダメージを小手に追う事になります。

もし、突き込んだ時の衝撃が大きくても、引っ掛かりが外れて握りが滑るだけになるように、安全な掴み方を覚えてください。(突き込みの姿勢が悪いと、滑った杖が腹に刺さります。ここも注意)

この掴み方が上手にできれば、突き込んだ時の威力と安定がグッと高まります。

真横から杖を掴んでいるのとは違いますから、体の移動力も上手に杖に乗ります。

2つ目は、前側の手の滑りです

突きの動作の際に、前側の手が杖と一緒に動いてしまう人を見かけますが、これは大きな問題です。

杖は、前側の手の内を滑って、引いたり突いたりできるように訓練してください。

前側の手は、方向性の主導・水平性の維持など重要な役割が有ると思います。

ですから、前の手は空間に固定して、杖だけを動かせるような握り方を身に着けておく必要が有ります。

単純に考えても、前の手を滑らせずに使った場合、自分の手の長さは変えられないので、杖を手前に持ってくると、腕の長さ分下に降りてしまいますし、遠くに持っていくと上にあがってしまいます。

肩を中心に円運動してしまうはずです。

こうなると、杖は半円を描きながら相手に向かっていくので、真っ直ぐ突き込む事が不可能なはずです。

打ち込みのポイント

間合いが一番重要だと思います。

肘を伸ばした状態で、杖の角が相手にヒットする間合いで打ち込む事が大切です。

特に、角がヒットするというのが大切で、その次に姿勢が大切だと思います。

武器を扱う場合は、その武器が一番威力を発揮できる状況を整える事が大切です。

「身体がどう動くから、武器がどう動く・・・」と思考すると、武器の性能が活きない事もあります。

では無くて「武器が最も活きた動きをする為に、体はどう動けば良いのか」が重要です。

そうすれば、打ち込みごとに、良い間合いと姿勢がおのずと決まってくるはずなのです。

剣に比べると随分と使いやすそうな杖ですが、それはあくまでも一人で振り回す場合です。

相手にしっかりとダメージを与える事を考えれば、杖の能力を活かす事にも、意外と厳しい条件があり、掴み場所や、当てる場所、当て方、など日頃から工夫を怠らない事が大切です。

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