一教には色々な性質がありそう

20160501_2040041教はどのような性質の技だと考えますか?

その技の性質の捉え方によって、稽古の方法が変わってきます。

僕は次の二つのイメージを持って稽古をしているのですが、二つは同じようで別のものという気がします。

  • 肘に対する逆技を弱めに掛けて抑えているという考え方
  • 肘・小手を上手に掴んで、肘・肩を締めるイメージで相手の上体を下げさせる技

前者は、肘の逆関節を取るところから、相手を破壊する事が前提になってしまいます。

稽古方法としては、取り敢えず肘の逆関節を極めるのはやめておくから、逆関節の形になったら受け身を取るように、という稽古になります。

多少、肘や小手の取り方が違っても技になる事が多く、やり易いという性質を持ちますが、実際に関節を折る事ができないため、本当に技として有効なのか不明という性質も持ちます。

また、形になったらすぐ受け身という工夫の無い稽古になる事もある気がします。

後者は、間接を締めて落としていくという点で2教や3教と同じ印象になります。

肘が壊れないので、受け身を取ってもらわなくても良いのですが、肘や小手の掴み方が制約されて、いつも同じ状態に持ち込むのが難しい技になってしまいます。

ただ、こちらの技の方が合気道らしいと言えるかもしれません。

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使い分ければ良いかも

上記のどちらの方法を使うかですが、受け手の性質の違いによって使う技を分ければ良いと思います。

こちらが何も指定しなければ、受け手の腕の使い方は、人によって違うものです。ちょっと例を挙げてみます。

  • 打ち込んだ手を張って曲げない人
  • 受けた途端に手が曲がってしまう人
  • 打った形のまま曲がっていく人

力の入れ具合も様々で、もの凄く力が入ったままの人もいれば、すっと抜く人もいます。

手が棒のようになっている人の場合、脈部を掴んでも効率が悪いようで、棒の状態なのを利用して、いきなり逆間接に抑えるような形を使った方が自然に一教になります。

また、簡単に手が曲がってしまうような人は、脈部をしっかり取って、肘や肩を締めた方が技が掛けやすい気がします。

このように、一教という技は、相手の状況によって、かなり技の掛け方が異なる場合があるように思います。

相手に合わせて色々な方法を研究してみるのも面白いのではないでしょうか。

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